猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

阪急阪神百貨店社長交代に関して

大阪駅伊勢丹降臨という話が出た後から何かと話題になっていた大阪の「百貨店戦争」、いざ始まってみるとその顛末やJR西SCのルクア一人勝ちに阪神球団も驚くようなJR三越伊勢丹皮算用振りワロス、そして一番ビビっていた阪急阪神百は何とか持ちこたえたというオチで始まりの終わりを迎えた訳だが、そんな阪急阪神百貨店、神戸ハーバーランドからの阪急系列総撤退の号令が出る少し前に社長交代のアナウンスがあった訳だが……、

阪急阪神百貨店の社長に荒木氏 新体制で事業拡大へ - 47NEWS(よんななニュース)
エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリン グは2日、傘下の阪急阪神百貨店の社長に、 同百貨店取締役執行役員の荒木直也氏(54)を充てる人事を発表した。3月1日付。 新田信昭社長(64)は取締役に退き、H2Oの代表取締役も辞任する。

改築中の旗艦店、阪急梅田本店(大阪市)が予定通り今年10〜12月に増床オープンするめどがついたことから、新体制で事業拡大を目指すことになった。

荒木氏は阪急百貨店出身で、2010年から現職。西宮阪急(兵庫県西宮市)、博多阪急(福岡市)などの店舗開発に携わってきた。【共同通信


阪急阪神百貨店、新社長に荒木氏 H2Oが新人事‐神戸新聞
エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリン グは2日、傘下の阪急阪神百貨店の社長に、 荒木直也取締役執行役員(54)が就任するトップ人事を発表した。新田信昭社長(64)は取締役に退き、H2Oの代表取締役も辞任する。いずれも3月1日付。

大阪では競合店の新規開業や増床が相次ぎ、競争が激化。会見したH2Oの椙岡俊一 会長は「10〜12月期の完成を目指し建て替え中の阪急梅田本店のオープンに一定のめどがついた。新体制で競争力を上げる」と説明。

荒木氏は81年、阪急百貨店(現H2O)に入社。ここ数年は椙岡俊一会長とともに、西宮阪急や博多阪急、台湾の台北店など新規出店戦略を手掛けた。「地域一番店である梅田本店を、ファッション性の高い店にする」と抱負を述べた。

新田氏が担当するH2Oの百貨店事業は、椙岡会長が兼任。荒木社長と二人三脚でし烈な競争を乗り切る構えだ。(末永陽子)(2012/02/03 08:10)

実は上の共同通信神戸新聞の記事では、ヒラの取締役がいきなり社長昇格という話にも関わらず、「社長交代か、ふーん……。」程度にしか思わなかった。が、どうやら相当尋常じゃない人事だったもよい。

阪急阪神百貨店:54歳・荒木氏“7人抜き”社長に‐毎日jp(毎日新聞)
(前略)同社によると荒木氏の昇格は“7人抜き”の抜てき人事。荒木氏は近年出店が相次いだ西宮阪急や博多阪急などの事業開発や開店準備も担ってきた。2日の記者会見で、荒木氏は「独自の高付加価値に磨きをかけるとともに新しい領域に挑戦していく」と抱負を述べた。H2Oの椙岡(すぎおか)俊一会長兼CEO(最高経営責任者)は今回の人事について「早く新しい体制に切り替えようと決めた。組織を横断的にコントロールできる人物」と評価した。(後略)


阪急阪神百貨店のトップ交代 サプライズ人事は厳しい環境の裏返し 梅田集中で強化狙う‐MSN産経west
阪急百貨店と阪神百貨店経営統合して誕生した持ち株会社、エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングの発足から4年余り。事業会社の筆頭である阪急阪神百貨店のトップ交代は「今秋の阪急百貨店梅田本店の増床開業の後」との見方が強かった。しかも、末席の取締役からの社長起用という「サプライズ」人事は、それだけ百貨店を含む流通業界全体の事業環境が厳しいことの裏返しだ。荒木直也新社 長が率いる新生・阪急阪神百貨店の課題も重い。 (松村信仁)(後略)

それにしても、会見での椙岡会長の荒木取締役に対するベタ褒め振りは半端ないw神戸新聞の荒木取締役の人物像紹介記事に椙岡会長の言葉があるのだが、まあどうやら荒木取締役自体、椙岡会長に手腕を見込まれて以前から各種プロジェクトに関わってたのならまあそんなものかと。しかし荒木取締役、阪急オアシスとかそっち方面にいた事あるのか。

阪急阪神百貨店の新社長 荒木直也さん‐神戸新聞
(前略)1週間前、本社で仕事中、エイチ・ツー・オー(H2O) リテイリングの実力会長、椙岡俊一氏から社長就任を打診された。驚きを抑えつつ、「やるしかない」。その場で腹を固めたという。

その椙岡氏は「課題解決力、食品やファッションなどのさまざまな専門分野を束ねるリーダーシップ…。激動の時代の百貨店経営に必要な条件をすべて備えている人」と手放しの評価だ。

阪急百貨店(現H2O)入社後、主に店舗開発を担当。西宮阪急や博多阪急など、ここ数年行ってきた大型の新規出店のほとんどを中心となって手掛けた。まさに椙岡氏の右腕と言える存在だ。

自ら「原点」と挙げるのが、グループ会社のスーパーでの経験だ。「百貨店以上に競争の激しさを、身をもって体験できた。大切なのは、現場で働く人のやる気。その力がまとまれば、店の魅力になることを実感した」。目指すのは「わくわくする、行きたくなるような店」。淡々とした口調の中に、現場主義とともに、店づくりへの情熱がのぞく。(後略)

ま、百貨店なんてとっくの昔にオワコンだろうと言われていますが、仕事の原点がスーパーとかいう人が百貨店の社長になった、とかいう事自体十分それを証明してしまってるんじゃないでしょうかねw