猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

売上のためならチケットバラマキなんて

はてな読み - ガラガラでも大丈夫、という不思議 http://d.hatena.ne.jp/rhb/mobile?date=20090720
 いずれにせよ、前売り券の流れは不思議です。映画好きな人は「工夫すれば安く観られるから正規の料金なんて気にしない」と言うけども、その工夫の背後にある仕組みには疑問を感じないのかな。

 プロ野球であれ映画であれガラガラだったら普通はマズいはずなのに、まったく問題なく続いているわけで、奇妙な風景ですよねー。》
ちょwwwそれなんていう宝塚歌劇団
《公演ページでなく公演イベントのページ‐てんえいの日常 http://ten-ei.seesaa.net/pages/user/m/article?article_id=117884690&stq=session%3A%3Ablog%3A%3A9d511ffb4b19a76f9ce5c8371c740b35
 公式HPをのぞいていたら、公演イベントのみを集めたページができていました。
 とくに大劇場公演は平日ガラガラの状態が多いみたいで(→そらわざわざ宝塚まで出かけなあかんのやから)、こうして貸切公演並みのイベントを開いて集客力を強化しているわけですね。
 親子観劇や3時公演の抽選会は去年に続いて行われるのですね。
 もちろん、すべて客の来ない平日のみ開催です。
 梅芸と大劇場のダブル観劇キャンペーンゆうのも、去年やっていたような気がします。
 ともかく、ファミリーランドなき今、歌劇だけで宝塚に来てもらうのがいかに困難なのかというのがよく表れています…。かといって赤字体質のファミリーランドを残しておくのにも問題があったわけやし…。難しいですねー。》
《宝塚 ガラガラ王選手権!2ラウンド http://c.2ch.net/test/-/siki/1203910141/i》(因みに他の2ch宝塚・四季板のヅカ関係のスレにもタカラヅカの客入りガラガラぶりを示すレスは結構ある。)
タカラヅカはチケット絡みの話だと(阪急交通社とかVISAとかコーナンとかの)貸切公演という形で「正規に」前売り券バラまいてたり劇団員のファンクラブが前売り券バラまいてたりというのが日常茶飯事。
まあそれでもタカラヅカを手放すつもりはないんじゃないかな阪急は。半珍とタカラヅカは子会社しているしてないの差はあれ、阪急阪神がこの二つを上場する事もどうやらなさそうだな。理由はと言うと万が一そちらの儲けが当たれば当然連結決算での黒字のいくらかの足しになる。だけど株式上場するとチケット売りさばくのに障害増えて所詮鉄道会社の副業でありタカラヅカや半珍球団の規模ではアボーンしかねない。そうなると元も子も無い。多分そういう事じゃないかな。角和夫や西川恭爾が阪急阪神統合前にファンドによる「襲撃」を受けてこういう事言ってた所みると。
《「つぶれることも」阪急HD社長、宝塚上場断固反対‐ZAKZAK http://www.zakzak.co.jp/gei/2006_01/g2006011405.html
 阪急ホールディングス(HD)の角和夫社長は13日、筆頭株主の投資会社プリヴェチューリッヒ企業再生グループが提案を検討中の宝塚歌劇団の株式上場について「上場すれば、赤字でつぶれることもある。90年以上続いた宝塚をそうするわけにはいかない」と語り、断固反対の考えを示した。大阪市内で開かれた経済団体の新年会で、記者の質問に答えた。
 角社長は「(宝塚は)長く赤字が続いた」と、娯楽事業単独で利益を確保することの難しさも説明。その上で、宝塚歌劇団は沿線開発や鉄道事業との相乗効果もあることから、企業価値を維持するためにも阪急HDが持ち続ける必要があると強調した。
 プリヴェ松村謙三社長は、阪急HD傘下の宝塚歌劇団東宝のコンテンツを管理する新会社を設立して上場させるよう阪急HDに提案する考えを明らかにしている。
ZAKZAK 2006/01/14》
《西川社長、上場しない方が企業価値上がる‐なにわWEB > 阪神TOP > 阪神ニュース http://osaka.nikkansports.com/otr/p-ot-tp1-051108-0004.html
 阪神西川恭爾電鉄本社社長(66)は7日、大阪市福島区の電鉄本社で、筆頭株主となった村上ファンド村上世彰氏(46)から提案されている阪神球団株式の上場拒否を表明した。上場の是非を問うファンアンケートの見送りも明らかにした。
 西川社長は上場案を拒否する理由について「上場しない方が、より阪神グループの企業価値の向上につながる」と説明した。
 「球団経営は勝ち負けに収益が影響され、必ずしも安定的な事業でない。上場せず当社が完全子会社として保有している方が、配当などにしばられることなく、長期的展望のもとにチームを育成、強化できる」
 村上ファンド側は、(1)経営の透明性が高まる(2)市場から資金調達することで選手補強費、球場改修費に使えるなどの利点を主張。上場の是非については、ファンクラブ15万人会員を中心にネットアンケートによる集計を提案していた。
 西川社長は、プロスポーツ法曹界など約10人の有識者から意見を聞いたとし「一般論としていいのではという意見もあったが、多くはそうではなかった。(アンケート実施は)当面は見送らせていただく」と語った。ただ、当面という表現に「やり方については今後も検討していく」とし、含みをもたした。(後略)
[2005/11/8/09:36 紙面から]》
id:rhb氏の昨日のエントリの所に
プロ野球に関しては昭和29年の国税庁通達があるため赤字を出しても親会社の損金扱いになる便利な仕組みがあるようですが、その原文を読むと「映画会社」も入ってるんですよね。》
として引き合いに出されていたお上の文章ですが、
《職業野球団に対して支出した広告宣伝費等の取扱について|法人税関係 個別通達目次|国税庁 http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/hojin/540810/01.htm
 一 親会社が、各事業年度において球団に対して支出した金銭のうち、広告宣伝費の性質を有すると認められる部分の金額は、これを支出した事業年度の損金に算入するものとすること。
 ニ 親会社が、球団の当該事業年度において生じた欠損金(野球事業から生じた欠損金に限る。以下同じ。)を補てんするため支出した金銭は、球団の当該事業年度において生じた欠損金を限度として、当分のうち特に弊害のない限り、一の「広告宣伝費の性質を有するもの」として取り扱うものとすること。
 右の「球団の当該年度において生じた欠損金」とは、球団が親会社から交付を受けた金銭の額および各事業年度の費用として支出した金額で、税務計算上損金に算入されなかつた金額を益金に算入しないで計算した欠損金をいうものとすること。 》
とある辺りからして、おそらくプロ野球が映画会社とか劇団とかTV・ラジオ局とか出版社であっても同じじゃないかなと思ってみる。(この文章にある「映画会社」はあくまで球団の親会社としての扱いでしょうね。東映フライヤース(現・日ハム)とかの例があるし。)