猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

官報の行旅死亡人公告にハマる者が出るのも無理はないw

死んだ後何処の誰だか判らない上に諸事情で身寄りの無い遺体(遺骨)の引き取り手が不明の死者、所謂「無縁仏」のことを倭人の国の法律用語で行旅死亡人というのだそうで、そういう者が出た場合は発見された場所を管轄する市町村長名義で差し支えない限りの詳細が官報の号外に掲載されることになる。ここ最近自分は官報のそれの掲載欄を見ることにはまってしまっているのだが、まあ元はというと連れが不動産の事故物件データーベースサイトである『大島てる』を見ながら事故物件に対する忌避感たっぷりに云々言っていた事が発端だったりするwそのうち飽きるんだろうけどw
しかし行旅死亡人ググると過去の官報掲載のそれをまとめたデータベースサイトもあり、そこに転載されている内容を見ていると行旅死亡人の本来の意味であるホームレスの身になった後行き倒れから縊死(首吊り自殺とかロープ等で間接的に首を絞める事による他殺)や溺死や住宅内で人知れず亡くなった事例や、白骨遺体といっても骨の一部しかないもの(割と頭蓋骨だけという事例が多い印象を受ける)、中には名前が判っているも病院や養護施設で暮らしていて亡くなるも生前に公的な身元証明証を何等かの事情で持参していなかった若しくは元から取得出来る状況になかった為になってしまったという事例もあるし、遺体のすぐ近くに死亡した本人のものと思われる公的な身分証があったにもかかわらず死亡後かなりの時間が経過して本人確認が出来なかったからいう事例もあれば、出生後まもなく母親の事情で遺棄された乳児や311のような災害で被災し行方が判らなくなった者、中には遺跡等から発見された人骨で文化財指定されなかったものやかつて医療機関の独自の判断でホルマリン処理されて保管されていたものや警察署が報告忘れていたらしいもの、果ては現在の倭人の国と北朝鮮との物騒な外交問題からもたらされた事例もあったりと実に様々。
で、今日(といってもこのエントリUPしたのは4/15の午前0時回ってからなので厳密には昨日だが、はてダの仕様で日時がステキな事にwww)も官報の行旅死亡人の欄を見てみると埼玉県戸田市長名義で掲載された内容のものがある意味凄かったので、思わずまだそれのニュース記事が残っているかググってしまった。
で、この行旅死亡人となった方が遺体で発見された時のニュース、今の時点でネット上ですぐ閲覧可能なかたちで残っていたのは産経の記事だけだった。

埼玉・戸田の荒川運動公園内に焼死体  - MSN産経ニュース
 13日午前7時50分ごろ、埼玉県戸田市の市荒川運動公園で、男性があおむけに倒れているのを近くの住民が見つけた。蕨署によると、男性は全身が焼けた状態で、間もなく死亡が確認された。同署で事件と自殺の両面から調べている。
 同署によると、男性は20〜50代くらいで、身長約170センチの中肉体形。公園内の荒川沿いの芝生の上に横たわっていた。やけど以外に目立った外傷などはなかったという。
 男性の近くには使い捨てのライターと、オイルライター用のオイル缶が見つかった。同署は身元の確認を急ぐとともに、司法解剖して詳しい死因を調べる。

因みに件の行旅死亡人公告が掲載されている官報号外(一部)がこれ→http://kanpou.npb.go.jp/20140414/20140414g00083/20140414g000830036f.html
そして件の項が以下の画像。発見されるまでの経緯が上の産経記事には載らなかった何気に凄いものだった事が判る。

まあどういう経緯だったかというと、昨年の師走のある夜中のこと河川敷に家建てて暮らしているホームレスが夜中外に出てみたら、
近くの草むらで何か燃えてるぞ(汗→ええい貯めていた雨水で消火だー!→何とか火は消えたがそれはそうとワシ一体何を消したんだ??(ガクブル)
その後夜が明けてその人が燃えた跡を見に行ったら、
夜中に燃えていたの 人 間 だ っ た の か よ(汗→工事の作業員さんスイマセンお巡りさん呼んで(大汗
という、ひじょーーーに生々しいもの。
時にこういう内容の文章が載るわけだから、そりゃ官報号外の行旅死亡人公告にハマる者が出るのも無理はない気がするwというか最低限の弔いすらままならず荼毘に臥されたかもしれないこの方々にとってはそれが唯一の更なる弔いかもしれない。まあ中には最初っから近親者が判らなかった場合でも後日運よく身寄りの方が見つかる事もあるようで、じゃあ身寄りが見つからない者は不幸なままなのかと言うとそれならそれで役所やそこに依頼された者達が出来る限り何等かの形で仮の墓守してくれる訳でそれを考えるとせめて死後に関しては少しは報われているとも言えるかもしれない。現にこの方々の仲間入りをされた中には身寄りがあるうちに亡くなり何等かの事情で墓を建てることなく年月が過ぎ、何等かの事情で骨壷に入ったまま放置されてしまった例もあるようだし。
ま、親族に墓建ててもらっても長い年月が経っていつの間にか無縁墓になる事だってこの世の中有る訳で(苦笑)