猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

よりによってなバーチャル駅長氏による『玄牝』レビュー

先程『ekiblo.』にアクセスしたら、あの『玄牝』のレビューをあるバーチャル駅長氏が書いていた。ただでさえトンデモ耐性の低い阪急の公式サイトの事、類は友を何とやらでもしかしたら『ekiblo.』メンバーの誰かが好意的レビュー書くんじゃないかと薄々思っていたら、やっぱり。
《待ちに待った映画 ★★玄牝★★|コトリの「たそがれ荘 203号室」|阪急沿線口コミ情報サイト「ブログdeバーチャル駅長」 http://www.ekiblo.jp/user/kotori/vsm33/17456.html
 私は出産の経験はありません。一生のうちであるのかどうか・・・。
 わかりません。
 誰かが産んでいるところに立ち会ったこともなく未知の世界です。
 教育の一環でなにかみたかもしれませんが覚えていません。
 ただ、漠然と痛いというのはわかるのでできれば避けたいことの一つでした。
 けど、今日考え方が変わったような気がします。
 出産がとても神秘的で美しいモノに見えました。
 出産シーンが何度かあります。
 とても繊細なことですがありのままが映し出されています。
 痛みでうなる声も。
 見せていただいてありがとうございます。という気持ちでいっぱいです。
 出産してみたいかな。と、ある意味人生を考えさせてくれたのですから。

 そして、産まれてきてくれてありがとう。という気持ちになりました。
 都度、うれしい気持ちで泣いてしまいました。

 自然に産みましょう。ということだけをきれいにまとめた映画ではありません。
 妊婦・家族・院長・助産師さん達の葛藤も描かれています。
 ドキュメンタリーなので起承転結はありません。
 命の誕生だけでなく、それに続く家族の心の育みも考えることのできる映画ではないかと思います。》
むー、そういうレビュー書かれると、やっぱり見に行った方がいいかななんて思ってしまう。
ただどうも好意的な紹介過ぎるきらいがあるように思えたので、ちとコメントしてきた次第。
以下がそのコメント。後はブログ主の方が承認されるのを待ちます。
《こんばんは。こちらにコメントするのは初めてになります。(もし過去の記事のどこかでコメントしていたらすみません。)

 『玄牝』、公開される直前に賛否両論になった事もあって、妊娠・出産経験がまだない私も微妙に気になっていたんです。
 結局昨年の公開時には諸事情で見に行くことが出来なかったのですが。

 吉村医院の話は、私は正直何だかなあと思っています。出産中の妊産婦の容態が悪くなり、手に負えないということで他の産婦人科のある病院に緊急搬送された事例も多いそうですし。
 あと、吉村医院のみならず日本の一般的な産婦人科での出産の在り方は、他の先進国地域の人から見て、
 「何故そんなに妊産婦に『痛み』を強いるのか?」
 という疑問を抱かざるを得ないという話もあるようです。

 個人的にはやはり、薬を使ってもいいからなるべく身体に負担の掛からない方法で出産したいところです。産前や出産時にやたら身体に負担をかけて産後がしんどいとかいう事になれば、親子共々浮かばれないような気がしますので。

 ただ、吉村医院が受け入れられる背景には、薬や標準的な医療に頼らない出産は「自然」でよいからという、安易な「自然」礼賛の傾向が日本社会にあるという事が大きいのでしょうが、同時に出産時に不慮の事態が起きてしまい帝王切開をせざるを得なかった人や、死産・流産になってしまった人、人工中絶をした人に対する蔑視が根強くあるからだろうと思います。
 ある意味、ここ数十年の間に寺院の水子供養が一般的なものとして広まった事の裏返しなのかもしれません。
 猫轍守衛 【2011-02-06 03:35:22】》
ちなみに私は昨年の公開時、気にはしつつも結局見に行かなかったので(最大の理由は金欠)、今となってはやはり見に行くんだったかと少し悔み中。2/18まで神戸アートビレッジセンターで上映しているのか。ふーん。遠いけど見に行こうかな(勿論dis目的だが)w

追記:コメント反映確認済み。そして以下がブログ主の意見。
http://www.ekiblo.jp/user/kotori/vsm33/17456.html#comments
 ☆猫轍守衛さん☆
 猫轍守衛さん、コメントありがとうございます。
 なにかを発信して100人中、100人が同じ意見は絶対にあり得ません。そういう考えて方があるのだということを知り、いいこともわるいことも自分なりに感じることが大切なのではないでしょうか。コメントいただいたようにマイナス面もあることで、やはりショックでした。
 私は生まれてくる時に事情があり、なぜ医療が発達しているのにそうなってしまったのかと悔やまれていることがあります。
 帝王切開したら乗り越えれたのではないかと。
 いかんせん、出産したことないからわからないのですが、気づいたのは、吉村医院のようなところもあれば、一般的なところもある。それを今の時代に産まれて選択できる自由にあること。
 今後機会があれば、ぜひご覧ください。
 映画が正解か間違いないは誰も決められないはずです(^-^)
 コトリ 【2011-02-06 07:28:21】》
確かに、この『玄牝』という映画が正しいかどうかいう判断は人によって大きく異なるのは確か。それは吉村医院のやっている事や監督の河瀬氏の考え方もまた同じだ。
ただ何故吉村医院を始めとする今の日本社会における「自然」礼賛的な出産の在り様に厳しい意見が出るかというと、それらが結局のところ、「人と違ったやり方で出産したい妊産婦の願望と風変わりな医師や助産師の独善」の為だけに存在しているということに尽きるからだ。そこには必ずしも理想的な環境で生まれて来る事が出来ない子供とその母親の為に、「限られた条件下で出来る限りの最善を尽くす」という視点がすっぽり抜け落ちていると言っても過言ではない。
実際、「自然」礼賛のあまり帝王切開すら忌避し、その結果が「なぜ医療が発達しているのにそうなってしまったのか」「帝王切開したら乗り越えれたのではないか」という場合に対処出来ない事態になってしまった人も少なからずいるのだ。そうなった時、立ち会った医師や助産師が「あなたもその子もそうなる運命だったんだよ。」という言葉で片付ける事は、(日頃から人格を疑われそうな事を言ったり書いたりする)私でさえそういうのは果たして如何なものか? と思ってしまうのだが。