猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

結局、平和会吉田病院「平和のつどい」での市川章人氏の講演を聴いてきたよ!

前エントリの続き。ぶっもいいやと思ったのだが、やっぱり別エントリとして書くことにした。
自分が言うのもなんだが、個人的には市川章人氏の見解に関してはどうも微妙な部分があるんでは、と思っていたのだが、まあ聴かずにいうのもなんだかなと思ったので当日聴きに行ってみた。そこで配布された資料がこれ。

ちなみにこの資料、講演で使われた資料のスライドをプリントにされたものだが、市川氏の名前でググると挙がってくるこのページにあるPDF資料が元になっている。会場でもそのPDF資料をカラーでプリントアウトしたものが売られていたが(前エントリで触れた安斎育郎氏が監修した市川氏の本も定価で販売されていた)。とはいえ情報を更新していないかというとそうでもなく、最近の福島第一原発の汚染水処理がグダグダな事態になっていた件などをアップデートしたものとなっていた。
感想としては、やっぱり、というしかなかった。彼らが言うところの「原発推進派」だの「反・反原発」だのと目されそうな者達からは「周回遅れ」だの「陰謀論」だの「放射脳」だのと言われておしまいではと思った。市川氏もなまじ物理の教師やっていた方なので全部が全部間違っているわけではないのだが、あれでは対立している相手を説得することは難しいのではなかろうか。
とはいえ、福島第一原発事故ひとつとっても倭人の国は正直いってロクな事しか出来ない、という自分の認識は確固たる故、講演後の質疑応答の際に、もう日本という国なんか無くなったほうがマシな事になるのではいう由の極端な感情論からなる問いを市川氏に言った訳だが、それに対して市川氏曰く「それはない」と。そして避難させるべき地域に住んでいる人の中には経済的その他理由で避難出来ない人もいる訳で、ならば食品中の放射性物質の測定を徹底的にさせるといった現実的なやり方で対応するしかないという答えを返された。まあ、そうだわな。因みに自分のこの質問、自分が日頃早口な事もあって聞き取り難かったらしく何度も言い直す羽目になり、その上質問の内容が内容だっただけに聴衆の方の中から「それはちょっと……」という声が漏れたほど。スミマセンこういう奴で(苦笑)
余談だが市川氏、講演の最初のほうでタイトルにある「正しく怖がり」という文言に関して原発推進派が使う言葉じゃねえかと怒られた事があったという。まあそういう文句付けてくるような人の核利用に対する考え方が如何なるものか想像が付きそうなもんだが、しかし「反核」側にしろ「核利用推進」側も放射線防護についての知識がないと何ともという認識は同じな訳で、実際基本の基本は同じだったりする訳で。まあそこんとこは何だかんだ言って進めていくしかないんでないのというところ、何もこの件に限らず自分がすっかり日頃からお世話になる身となった何かとダメな部分だらけの倭人の国の標準的な精神医療にしてもそうであってだな……