猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

結局無罪判決ですかそうですか

4.25裁判第一弾、所詮茶番だろと思ってはいたが、神戸地裁の判断では結局前社長は無罪だとさ。

尼崎JR脱線、山崎前社長に無罪判決 神戸地裁‐神戸新聞
107人が死亡した2005年の尼崎JR脱線事故で、業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本前社長、山崎正夫被告(68)の判決公判が11日、神戸地裁で開かれ、岡田信(まこと)裁判長は「事故が起きることを予測できたとはいえず、過失は認められない」として、山崎被告に無罪 (求刑禁錮3年)を言い渡した。
JR史上最悪の事故をめぐり、経営幹部の過失が問われた異例の裁判だが、刑事責任は認められない結果となった。
岡田裁判長はまず、事故前の鉄道業界の実態などから「脱線防止のためにカーブに自動列車停止装置(ATS)を整備していた状況は認められない」と判断。その上で部下から進言を受けていない中、山崎被告が現場カーブの危険性を認識できたかどうかを検討した。
検察側が危険性を増したと指摘する1996年に現場カーブを急角度に付け替えた工事について は「同規模のカーブはかなりの数存在している」と述べた。現場の危険性に気付くきっかけとして挙げたJR函館線の脱線事故は「様相を大きく異にしている」とし、尼崎の事故との関連性を認めなかった。
さらに、カーブ付け替え後のダイヤ改正も「大幅な余裕を持たせるものだった」とし、「被告が脱線の危険性を認識できた証拠はない」と検察側の主張をすべて退け、最大の争点だった「事故の予見可能性」を否定した。
その上で「ATS設置を義務付ける法令はなく、大規模鉄道事業者の安全対策責任者の行動に照らしてみても、注意義務違反は認められない」と結論付けた。
一方で、岡田裁判長はJR西の安全対策について「リスク解析やATS整備の在り方に問題があり、大規模鉄道事業者として期待される水準になかった」と批判した。
また、弁護側が争っていた供述調書の信用性については「過失を左右するものではないため、判断は示さない」とした。(後略)

この裁判とその結果については、いくらなんでも無罪判決はねーわorz(怒)という意見と、妥当でありそもそも法廷の場を事故検証に使うべきじゃないという意見があるが、私は後者はごもっともと思いつつもやはり何処かで納得がいかないという複雑な思いが消えない。最も事故の遺族や被害者の多くの意見はメディアの報道見た限りでは前者なのだろうけど。