オチはATSか…… - 猫轍守衛の偽業務日報

何もポッキーの日の朝から……というのは関係ないが、先日の阪急西宮車庫での脱線、人的被害無しだったのはいいとしてそれってどーなのよな感じしかしないのだが。
まずは神戸新聞の記事。

車庫内で脱線、８万９千人に影響阪急神戸線‐神戸新聞
１１日午前６時４０分ごろ、西宮市長田町の阪急神戸線の西宮車庫内で、西宮北口発新開地行き普通電車の運転士（３７）が、出庫作業中に赤信号を見落とし、線路のポイントに乗り上げて先頭車両が脱線した。営業運転前で乗客はおらず、運転士らにもけがはなかった。
阪急電鉄によると、事故は列車が車庫から西宮北口駅のホームに入る際に発生。赤信号のため、２本の線路が１本に集約される地点に設置されたポイントが切り替わっておらず、そのままポイントに進入した電車が線路に乗り上げた。(後略)

電車を車庫から駅ホームに入れようとしたらウテシが赤信号見落としてポイントに乗り上げて脱線？しかもポイント切り替わって無かった？なんか色々と信じがたいような話だが……。
この記事だけではよく判らんので他の記事も当たってみると、赤信号を見落とした事に気づいてポイントを通過してしまったので、じゃあバックしようという事でバックしたら脱線しちゃったという話になっていた。

阪急電鉄の車庫で列車が脱線ダイヤに乱れ兵庫‐MSN産経west
１１日午前６時４０分ごろ、兵庫県西宮市長田町の阪急神戸線西宮車庫で、出庫作業中の列車（８両編成）が分岐ポイントに乗り上げ、１両目が脱線した。このトラブルの影響で、別の列車を出庫できなくなり、神戸線のダイヤが乱れた。
阪急電鉄によると、留置線で営業運転前の起動試験をしていた列車の男性運転士（３７）が、車庫内の信号に気づかず分岐ポイントに乗り上げ、１両目が通過。その後、列車を後退させる際に、１両目の後部の台車がポイントに乗り上げ、脱線したという。(後略)
車庫のポイントで脱線約８万９千人に影響阪急神戸線‐asahi.com（朝日新聞社）
１１日午前６時４０分ごろ、兵庫県西宮市長田町の阪急電鉄神戸線西宮車庫で、営業前の列車（８両編成）が分岐ポイントに乗り上げ、先頭車両が脱線した。けが人はなかったが、この列車など７本が運休、１１６本が最大で１４分遅れた。約８万９千人に影響が出た。男性運転士（３７）は「信号機があったのに気づかなかった」と話しているという。
同社によると、運転士が、出庫のための試験運転で列車を動かしている際、赤信号になっていた分岐ポイントに進入。ポイントを無理やり押し出す形で進んだが、後退の際にポイントに乗り上げ、台車の一部が脱輪した。運転士の乗務歴は２年８カ月だった。
自動列車停止装置（ＡＴＳ）が設置されていたが、試験中は解除することになっており、作動しなかった。（千葉正義）

産経の記事だけではまだよく判らなかったが、朝日の記事である程度疑問が氷解した。記事の話が本当なら「営業運転前はATS入れなくておk」という慣習の落とし穴にはまってしまった訳か。
まあその慣習が阪急だけのローカルルールなのかシステム上の制約から同業他社もそうなのか私にはわからないが、でもそれって正直どーよな感がするんだが……。