猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

東京電力もまた元から緩いカルトかも

大阪・池田の小林一三記念館の常設展示コーナーに、小林一三が昭和初期の一時期、今の東京電力の前身に当たる東京電燈の再建に関わった件に関するパネルがある。
このパネルの写真を撮ったのは今年の7月末の事で、パネル内の文章下部が訂正されているのに気づき、東電絡みのネタだけに不審に思って記念館の方に訊ねたところ、音声資料と異なる文章になっていて訂正したとの答えが帰ってきた。まああまり気にする話ではないという事か。
ちなみにこのパネルの横に、小林一三への顕彰が目的の常設展示の資料提供に協力した企業の一覧があるのだが、阪急・東宝系列企業は勿論の事、結構色々な企業が名前を列ねているのだが、案の定東京電力の名前も記載されている。
東電からしてみれば、小林一三という人物はかつて傾いた自社を建て直してくれた大恩人という事なのだろう*1。それ故か一三亡き後も縁が切れた訳ではなく、義理の孫である小林公平が東電記念科学技術研究所の評議員に名前を列ねていた訳で、その意味ではやはり東京電力という組織はその中枢が阪急・東宝同様「逸翁の名にかけて」な程度の事しか考えられなかった緩いカルト組織だったとも見る事が出来るのではなかろうか*2
そう思うと、311に伴う福島第一原発メルトダウンとその後の東電本社のgdgd振りも起きるべくして起きたんだろうな、という気がしなくもない。ちなみに余談だが小林一三が経営に関わったところ、後に新潟で大規模水銀汚染を起こした昭和電工っていう企業もあってだな……。

*1:「組織再建」に成功した外部からの招聘者への批判をしてこなかった辺りは「4.25」前のJR西日本や2003年の「星野フィーバー」以降の阪神球団及び阪神電鉄・阪急阪神HDとも被るものがある。

*2:だからといって東電も阪急も東宝も従業員ひとりひとりのレベルまで逸翁に自分の魂を従属させて行動している人間はそんなにはいないと思いたいがw