猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

久万俊二郎が既に中埜肇の元に旅立ったらしい

※当エントリはこれとほぼ同じ内容の記事を「阪神ナウ!」のほうに記載しています。(http://hanshin-now.com/blog/page.asp?idx=10009786&date_sel=2011/09/14)というかそちらを先に書いたというか。

久万俊二郎、逝去していたとな。第一報を出したのは実質阪神球団御用メディアの最右翼たるデイリースポーツ(ではないかと思う)。
阪神の久万元オーナーが死去、90歳/主要ニュース速報/デイリースポーツonline http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/09/13/0004463636.shtml
 阪神タイガースは13日、久万俊二郎元オーナーが9日、老衰のため、神戸市内の病院で亡くなったと発表した。享年90。 葬儀、告別式は既に執り行われ、後日お別れの会を開催する予定。 1984年、オーナーに就任。85年にはタイガースのオーナーとして唯一の日本一を経験。その後、99年に野村克也監督、 02年に星野仙一監督を招へいするなど、球団生え抜きにこだわらない監督人事を行っ た。2004年、当時明大の一場靖弘投手を巡る裏金問題の責任を取り辞任した。 (2011年9月13日)》
で、それにもうちょい書き足しをした神戸新聞の記事。しかし扱いが経済じゃなくてスポーツなのかよwさすがはデイリースポーツ親元だなw
神戸新聞|スポーツ|プロ野球阪神の元オーナー、久万俊二郎氏が死去 http://www.kobe-np.co.jp/news/sports/0004464440.shtml
 プロ野球阪神の元オーナーで、阪神電気鉄道元会長の久万俊二郎(くま・しゅんじろう)氏が9 日、老衰のため神戸市東灘区の甲南病院で亡くなっていたことが明らかになった。阪神球団が13 日に発表した。90歳。高知県出身。自宅は神戸市東灘区。葬儀・告別式は既に執り行われた。後日、お別れの会が開かれる予定。
 久万氏は東京帝国大学(現東京大)法学部を卒業後、1946年に阪神電気鉄道に入社。人事、 経理、関連事業などを幅広く経験し、82年には社長に就任した。
 84年にプロ野球阪神のオーナーとなり、翌85年にチームは日本一。球団経営に手腕を発揮し、野村克也氏、星野仙一氏(現楽天監督)と外部の大物監督の招聘(しょうへい)に成功した。 歯に衣(きぬ)着せぬ発言でも知られ、名物オーナーとして存在感を示した。
 2004年に球団のスカウト活動での金銭授与問題の責任を取り、約20年の長期間にわたったオーナー職から退いた。
 阪神電気鉄道では社長、会長として1982年から20年以上経営の中心を担い、高層複合ビル 「ハービスOSAKA」の建設計画を進めるなど大阪の繁華街、西梅田地区の開発を推進。阪神なんば線の開業にも尽力した。(2011/09/13 20:37)》

享年90歳とは、まあ天寿全うというところか。昨年の阪急・小林公平逝去で関西鉄道業界の一時代が終わったな感があったが、これで本当に一つの時代が完全終了したかなという感じ。しかし球団からアナウンスがあったところを見ると、2008年の時点で電鉄相談役退任の話があったが本当に退任していたという事か。
阪神球団オーナーとしては色々言われて正直あまり良い印象のない久万だが、旧阪神電鉄末期、村上ファンド問題の最中に電鉄から出された『阪神電気鉄道百年史』では何故か「中興の祖」とされている。まあ球団以外の部分に目を向けるとそれなりに良い評価は出来るものなんだろうけど。まあ社史だしその辺は大人の事情というべきかw
だが私は、やはり久万俊二郎という人物に対し良い評価を与える事は出来ない。会社にとってはいい意味で経営者としての手腕がそれなりにあった人物だったとしても、だ。

大体阪神電気鉄道なんて彼が社長やってた時代が終わり、その後の社長はたった2代代わっただけで、しかも彼が会長退任してから一年ちょいで一度終焉しているしwしかも実質「最終代」の社長となった西川恭爾はあのザマだった訳でw(それでもまあ昨日から行方不明のJR某社社長と違ってよく耐えた上に阪急に救いを求めた部分は評価してもよいかもしれんwただ西川は社長就任後間もない頃に阪神が球団偏重になる事を危惧している由の事を言ってただけに残念過ぎた奴というか……西梅田再開発や西大阪線延伸を進めるのに必要な存在だった故に終焉間際の国鉄から招聘したのだろうけどその最後がああなったのは正直不憫といえば不憫だったとも当然だったとも言える。)
さらに言うと球団のほうは星野仙一を招聘した事自体はまあアリだったのかもしれない。でもそれは結局のところ所詮は長い歴史の割りにリーグ優勝回数すら阪急ブレーブスの半分以下という元から実力のないプロ野球チームである阪神に「成功体験」という名の麻薬を与えたに過ぎなかっただけに過ぎず、しかも彼が星野に「球団オーナー付きシニアティブディレクター」なる役職を与えたが為に球団も電鉄経営陣もファンもその「成功体験」から抜け出せなくなってしまった(しかも痛い事に「成功体験」を集めようという由の事は電鉄社長就任間もない頃の西川も言っていた)。その悪影響はようやく鍍金が完全に剥がれた今の阪神球団と電鉄経営陣と阪神ファンに大きなジレンマを生むという形で今だに尾を引いている訳でw(まあ2003年のプロ野球がそういう台本だったと見ることも出来るだろうが、だとしたら阪神はその台本での役に酔った大根役者だったと言えようw)

さて、では半珍はと言うと本日の試合2点差で中日に敗北しBクラス確定・今季終戦となったようでwww
ま、これで大阪ステーションシティ開業と相まって「『関西私鉄王国』幻想」終焉を改めて実感する格好の出来事ばかりの年になったのではないかと。(但し、JR西が致命的なやらかしをまたやらない限りは……というところだがw)