猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

雑煮の汁が苦い

今年の雑煮。私の家の雑煮は本来澄まし汁だが、先のエントリで書いた「祝いだいこん」を使うという事になり、親が「じゃあ味噌仕立てで」と言い出してこうなった。けんちん汁みたいにしたらと言ってはみたが聞いてくれなかったw
具は他に蒲鉾、ハマグリ、茹でたホウレン草、花がつおが入る。岡山県北なので餅は勿論丸餅。
以前はこれにスルメが2〜3切れ入っていた。勿論だしとしてなのでふやけた状態になっていた。
10年程前に父が亡くなった後、面倒臭いという事で雑煮のだしにスルメを使う事はなくなった。それ以来雑煮の澄まし汁の味が変わった。それまで当たり前だと思っていたわずかな苦みがなくなったのだ。
岡山県北の一部地域で雑煮のだしにスルメを使う事はたいして珍しいものではないらしい。ただ他にもかしわ(鶏肉)や鯖でだしをとる家もあるらしい。ようは、その昔食料に不自由した時代の名残なんだろうとは思うが。
ちなみに母は結婚するまで家の雑煮は味噌汁で、スルメでだしをとる事もなかったという。というのも私の母方の祖母は大阪・堺市北部の出身で、彼女の父が日本の対外侵略政策に乗じて中国東北部で日本軍関係の事業を始める際に他の兄弟姉妹と共に各地に養子に出された事で津山に来て、その後亡くなるまで津山で過ごしたそうなのだが、その祖母の実父というのが事業を始める前は阪急創業時に宝塚線の敷設に関わった技術職で後にとある主要駅の駅長にまでなったらしく、その縁からか彼女はよく大勢の人を引き連れて宝塚歌劇の観劇をしに宝塚まで行っていたそうだ。母も幼少時に連れて行かれた事があるらしい。
だが母は「タカラヅカの何が面白いのか解らない。」と今でも言い、昨年秋に勤務先の慰安旅行で宝塚大劇場に来た時は料金の高さに驚き演目には全く興味を示さなかったらしい。