猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

駅ホームの「非常ボタン」って結局……(自分がとんだ勘違いをしていた件orz)

よりによって福知山線脱線事故の初公判直前の社長定例会見のあった日にJR舞子駅で起きた「どうしてこうなった」「ま た J R 西 か」としか思えない乗客の駅ホームからの転落死亡事故。乗客の転落後に非常ボタンが押され事故現場付近にいた他の客が合図していたにも関わらず車掌が気付かず気付いた時には遅かった……とかいう状況のあまりの酷さに国交省の事故調まで動く形にまでなったが、その件でJR西が対応策を出して来た模様。
舞子駅の非常装置増設へ JR西、死亡事故受け‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003704901.shtml
 神戸市垂水区JR神戸線舞子駅で17日、女性がホームから転落、死亡した事故を受け、JR西日本は28日、同駅のホームの異常を知らせる非常ボタンや非常報知灯を来年1月末までに増設するなど当面の対策をまとめた。
 JR西によると、女性が転落したのは12両編成の快速電車4〜5両目の連結部で、そのまま発車。連結部は先頭車両同士が向き合っており、転落防止用のカバーがなかった。
 舞子駅には現在非常ボタンが14個あり、ボタンを押すと回転灯が光って警報音が鳴り、ホーム端にある非常報知灯が点滅して運転士に知らせる仕組みになっている。しかし、回転灯は運転士や車掌から見えにくい位置にあり、非常報知灯はホームに入る前の運転士しか見ることができなかった。
 そのためJR西は、同駅の非常ボタンを21個に増やし、非常報知灯も2個から6個に増設。警報スピーカーも6個新設する。さらに、事故現場に転落防止用のステンレス柵(長さ2・5メートル、高さ1・2メートル)を設置。車掌が安全を確認するテレビモニターを設置したり、照明を増やしたりすることも検討する。
 全社的な対策としては、先頭車両同士の連結部の運転席を終日点灯させ、連結部があることを分かりやすくする。先頭車両の連結部の下に警告音を出すスピーカーを設置することも検討する。(足立 聡)(2010/12/28 15:00)》
ホーム上の事故の起きた場所に転落防止柵設置はやるだろなと思った。一番安上がりだしねぇw欲を言うなら停車時に先頭車両同士の連結部が来る場所は他にあるだろうからそこにも設置してくれな話ではあるが。
問題はホームの非常ボタン増設とかいう話。この件をJR西の協力会社(と言ってもJR西とは資本関係のないらしい元某暴力団関係者が経営している弱小警備会社だがw)で働いている私の連れに振ってみたら、「そんな事やっても意味ないw」と一蹴。なぜかというと、連れ曰くあの非常ボタン、押した後に異常を知らせる回転灯と警報ブザーが作動するのだが、実は一カ所押したら全ての回転灯と警報ブザーが作動する訳ではないのだとか……というか、そうだったのか。今頃知ったorz
ググってみたら、この件は朝日新聞の記事には取り上げられていたようで。gooブログの『JR事故資料』にその記事が転載されてた。
《点滅灯作動2カ所だけ JR舞子駅転落事故‐JR事故資料 http://blog.goo.ne.jp/kitamura_1965/e/272e90f1dec5641e2efb2a729360624a/(元記事:http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201012190005.html
 神戸市垂水区のJR舞子駅で乗客女性(32)が線路へ転落直後に動き出した電車にひかれて死亡した事故で、ホーム上に一定間隔で設けられた点滅灯が、非常ボタンを押した地点しか作動しない仕組みであることが兵庫県警への取材でわかった。女性と一緒にいた友人は県警に対し「転落直後に乗客が非常ボタンを押した」と話しているが、車掌は「点滅に気付かなかった」と説明しているという。
 県警は、車掌の直近の点滅灯が作動しない仕組みだったため、転落に気づくのが遅れた疑いもあるとみている。
 JR西日本などによると、点滅灯は非常ボタンが取り付けられた鉄柱に設置され、スピーカーから警報音も鳴る。舞子駅のホームには上下線合わせて14カ所に設けられており、このうち事故が起きた17日夜には、転落現場に近く、それぞれ別の場所の二つの非常ボタンが押されたという。
 県警によると、非常ボタンが押された点滅灯の一つは、電車最後尾の車掌まで約160メートル、運転士までは約80メートル離れていた。車掌と運転士は県警の調べに「発車前に点滅や警報音には気付かなかった」と説明。舞子駅には普段からホームに駅員はおらず、事故時も不在だった。
 事故時に非常ボタンが押されても点滅灯がその場所しか作動しないことについて、JR西は朝日新聞の取材に対して「異常があった場所を乗務員や駅員らに知らせるためのものだ」と説明している。》
結局兵庫県警が「車掌の直近の点滅灯が作動しない仕組みだったため、転落に気づくのが遅れた」と察した通り、ハード面での改良の予知ありありだろとしか言いようがないというか。でも実は非常事態を知らせる回転灯や警報ブザーの改良よりも根本的に何とかしろよと言いたくなる事が一つある。
それは「何故ホーム停車中の列車を非常停止できないのか?」という事。
実はこの事故のニュースを知った後、非常ボタンの仕組みについて連れに振ってみた。その時の答えを受けた私のTwitterでの呟きがこれ。
http://twtr.jp/user/nekotetumamori/status/16334555824787456
 昨晩、JR舞子駅の転落事故でホームの非常停止ボタンが押されていた件を連れに振ったら「あれは押された後に駅に入ってくる列車を停止させる為のものであり、すでに駅に停止していて前方の信号が青になり発車できる状態にある列車には非常停止ボタン作動による停止信号は届かない。」んだそうな。》
で、先程再度尋ねてみると「駅構内にある後続列車向けの信号が赤になるだけ。」とか。どうやら私は今までJR西の駅ホームの非常ボタンはてっきりATSと連動しているものと思ってたらしいorz
まあ実はこの辺の話を再確認も含め、JR西に聞いて見ようと公式HPから問い合わせメールを送ろうとしたら、スマートフォンですらない私の携帯電話からの送信は何度やってもエラーが出てアウトなようで(泣)PCからでないとダメっすかorzちなみに関西4私鉄にも聞いて見ようと問い合わせメール送ってみたが、こちらは何とか送信出来たのに……。(問題は送信出来たはいいが問い合わせメールが届いた由の自動返答メールが送られて来なかった近鉄。仕様なのか?)