ここでもまた人が死んでんねんで!!

数日前の石綿被害で亡くなった作業者の遺族による元受け業者提訴の記事。ん？ どこかで見覚えのある業者名が……。
《石綿被害遺族が元請け業者提訴　大阪地裁‐産経関西（産経新聞大阪本社公式ニュースサイト） http://www.sankei-kansai.com/2010/07/08/20100708-041079.php
　大阪府吹田市の電気工の男性＝当時（５９）＝がアスベスト（石綿）による肺がんで死亡したのは元請け業者が安全に配慮する義務を怠ったためとして、遺族２人が７日、電気設備工事会社「中央電設」（大阪市）に約７６００万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
　訴状によると、男性は昭和３７年、同社に入社。４３年ごろ別会社に転籍したが、同社の下請けとして平成１８年まで同社の現場で電気工事に従事した。天井に穴を開けて照明設備を取り付けたりする際、石綿粉塵（ふんじん）を吸い込んだが、同社は排気装置の設置や防塵マスクの支給をしなかったとしている。
（2010年7月 8日 08:07)》
遺族が提訴したの、この会社だよな。ウェブ検索かけると２社、それも守備範囲モロ被りの企業(*1)が挙がってくるのだが、大阪市に本社があるのはコチラ。以下の文章でその素性が判る。
《中央電設株式会社【会社案内】 http://www.cde.co.jp/company.html
　私たちは、阪急阪神グループにおける総合設備工事会社として、阪神電車を中心とした鉄道などの公共交通機関や、 オフィスビルや工場などの職場空間、甲子園球場やハービスエントなどのエンターテインメント空間、 マンションなどの住空間といったそれぞれの施設や空間を快適にするために、 確かな技術と高い品質で確実な施工を行っております。》
……つまり阪急阪神系の企業だって事。少し過去の事とは言え、ま た お 前 ら か !! 相変わらず言う事と行う事に落差のある連中だなｗ(呆)
ちなみに、「見覚えがある業者名」と書いた訳は、
《中央電設株式会社【会社案内】会社概要 http://www.cde.co.jp/profile.html
　主要株主 阪神電気鉄道株式会社（約７５％）
　株式会社ハンシン建設（約２３％）》
および、
《http://www.cde.co.jp/profile.html
　会社沿革
　昭和２３年 １月 電気工事設計請負、冷暖房給水工事請負等を目的として大阪市北区絹笠町に
　「中央電気工業株式会社」を設立
　（中略）
　４１年 １２月 阪神電気鉄道株式会社の資本参加
　（中略）
　平成　２年 ７月 鹿島営業所開設
　８年 ８月 商号を「中央電設株式会社」に変更
　１１年 ３月 大阪市福島区海老江１丁目(*2)に本社を移転》
を見ればわかるように、旧阪神グループ系の企業であるから。実際、私はかつて阪神子会社に在籍していた頃、職務柄この会社の名前を何度も何度も目にして来た。
しかしまあ、この亡くなられた作業員氏、平成18年、つまり2006年−−ちょうど元請けの親会社阪神電鉄が村上ファンドによる株式買収を受けてgdgdになった果て阪急との合併で名前と構成員と本業の交通インフラと不動産物件とプロ野球チームを残して終焉した年−−まで中央電設を通じて阪神と関わっていた訳になるのだが、駅や商業施設の改装時の照明取付工事で粉塵対策取らなかったとは……ほほうｗそんなにケチ臭いところだったのかあの会社もｗさすがは阪神クオリティと言うかｗ(呆)
ただこれ思いっきり氷山の一角だろうね。石綿被害に関しては結局のところ日本国が経済発展を重視した余り敢えて放置した事が最大の原因なんだから、その辺は該当企業と国が謝罪して経済面での補償に応じるしかない。個人的な道義としてはは「滅んでしまえ!!」って話だが「それを言ったらおしまい」だろうし。
ま、ここは大人しく遺族の求めに応じるんだな中央電設、そして阪神。何しろ人がお前らのやってきた事が元で実際死人が出ているんだからな!!
(*1)もう一つの同じ名前の企業は本社が東京にある。当然の事だが資本的関係はない。が、JRや私鉄の下請けをやっているようで一瞬区別が付きにくい。てか何で両社とも社名のﾀﾞﾌﾞりに気付かなかったんだかｗてかﾀﾞﾌﾞってるんだったらせめて阪急阪神発足後に何とかならなかったのかｺﾚ？ｗ
(*2)大阪市福島区海老江１丁目＝阪神電鉄本社の所在地です。中の人は『野田(の)本社』って言ってるけどねｗ