南海山中CEO「やっぱり伊丹イラネ……。」

関西三空港をどうするかでまとまらない関西財界だが、「どうやら伊丹はもうなくなってもよいのでは」な話になるようで。南海電鉄山中CEOもついに大阪空港廃止でいいやと言い出したようで。まあなぜ関空造ったかという事考えたら当然こうならなければいけない話な筈。
《関空一本化へ伊丹廃港　関西同友会代表幹事も表明：産経関西（産経新聞大阪本社公式ニュースサイト） http://www.sankei-kansai.com/2010/06/24/20100624-025349.php
　関西経済同友会の山中諄（まこと）代表幹事は２３日、産経新聞のインタビューに応じ、関西国際空港の国内線を充実させるため、「将来的には大阪（伊丹）空港の廃港を視野に入れ、関空に一本化すべきだ」との考え方を示した。山中氏は神戸空港の休港を唱えているが、伊丹廃港に言及したのは初めて。
　京都商工会議所の立石義雄会頭も伊丹廃港を容認する発言をしている。
　関空には、外国人が来日しても国内各地への乗り継ぎ便が少ない。関空と伊丹の経営統合が国土交通省の成長戦略に明記されたのを受け、「観光振興のためには伊丹をどんどん縮小し、関空にシフトしなければならない。そのうち、伊丹は自然に立ちゆかなくなるので廃港になる」との見方を示した。
　山中氏は、伊丹の問題点として▽周辺に民家がある▽拡張できず、離着陸の時間制限がある▽いまだに環境対策費を支払わなければならないを挙げ、「固執する必要のない空港」と断言。関西の政財界が申し合わせた３空港の一元管理案では抜本解決にはならないと指摘した。
　一方、神戸は休港にし、首都圏が震災などで打撃を受けた際のバックアップ機能を持たせ、「将来的に関空だけで（滑走路が）足りなくなれば、神戸をもう一度使えばよい」と述べた。》
まあ、こういう意見は大橋阪急前会長や角のオッサン辺りが関西財界の舵取りになってたらまず出てこなかったんじゃないかという気がする。大阪モノレール始めとして『伊丹』に阪急資本の組織がどれだけぶら下がっているやらという事を考えたら（大阪空港の恩恵を被る同業他社がほぼ皆無という事を考えてもな）ｗ
結局、関西三空港の件を解決する鍵の一つは、山中CEO始めとする今の関西財界中枢の御仁達が、阪急阪神が『伊丹』の件で余計な事を言ったり要らん事をしたりする事のないように牽制をかけておけるか否か−−空港問題始めとする関西圈の諸問題が片付くまで「大阪の『北高南低』構造を造りあげ（阪急の『大罪』）、大阪含めた関西圈の印象を失墜させた（阪神の『大罪』しかもこの件は阪急も一枚かんでいる）『主犯』」としてなるべく関西財界の中枢から排除出来るか否か（阪急阪神が長きに渡る自らの『非』を詫びるならまた話は別だが）−−にかかっているのではと思う。（その意味では小林公平はいい時期に逝去してくれた気がするｗま、彼の影響力などとっくに落ちていた後ではあるが。）