猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

河村武明氏のバックボーンにある考えが手垢のついたトンデモすぎる件と、相変わらずトンデモと親和的な関テレ

一昨日、『ブログdeバーチャル駅長』を見ていると、何やら香ばしいタイトルの記事が。アクセスしてみると「ああ……やっぱりなorz」という感じが。
《「ありがとう」は奇跡の言葉、“表現者たけ”さんの講演を聴く。‐ワコの「カクエキテイシャを旅する日記」|阪急沿線口コミ情報サイト「ブログdeバーチャル駅長」 http://www.ekiblo.jp/user/wako/vsm39/14910.html
 3・4校時は親子で講演会を〜私の知る限りでは、初めての試みです。
 “表現者 たけ”さんにお越しいただき、講堂で全校児童&保護者、地域の方々で素晴らしいお話を聞かせていただきました。
 たけちゃん(そう呼んで下さい、とのことでしたので!)は突然の脳梗塞で、“たけちゃんにとって大切なものを選ぶように”失ってしまわれます。
 絶望の淵から、宇宙学の詩【与えられたことを感謝して受けよ】を実践。
 “障害”に「ありがとう」と思い続け・・・左手で絵を描くことに出会い、作品が評価され、現在は創作活動と講演活動に活躍されています。
 「ありがとう」の言葉のパワー。
 「幸せ」とは「気づくこと」。
 不思議な実験や、なるほど!と思わせるクイズ、伝える工夫にも感動しましたし、たけちゃんの口から発せられる「ありがとう」は、温かさと、強さとしなやかさに溢れていて、パワーをもらいました。》
要は今年度の『バーチャル駅長』=専任ブロガーの一人が、子供さんの授業参観の事を書かれているのだが、何というか、公教育の場でこういった事が行われているのはかなりマズいのでは? と思うのは私だけだろうか? しかもブログ主は「素晴らしい!」と手放しで褒めてるし。
この記事で『たけちゃん』とあるのは、『表現者たけ』こと河村武明氏の事。彼は歌手を目指していたが道半ばにして脳梗塞を発症、奇跡的に一命を取り留めた稀有な人なのだが、案の定後遺症によって楽器を手にして歌う事が出来なくなり、自殺を考える程の絶望感に苛まれるも、とある思考によって立ち直り、画家へと転身。その後は勢力的な創作活動と共に社会復帰を果たした障害者の「よき一例」として各地で講演を行っている。
その彼が彼自身を救った言葉である「ありがとう」という言葉の「素晴らしさ」を広める為に行っている講演というのが『ありがとうプロジェクト』。因みにこれは彼のブログのタイトルでもある。が、このブログの中身が陰謀論ニセ科学アセンション・ダメな代替医療といったトンデモのオンパレードなのである。一例を挙げると、
 『宇宙の理』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/53895548
 『〜悪魔会議〜』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55662188
 『人工地震http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55780646
 『地下存在との対話(1)』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55588971
 『地下存在との対話(2)』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55592529
 『大麻は麻薬じゃない(1)』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/54950438
 『大麻は麻薬じゃない(2)』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55079474
 『大麻は麻薬じゃない(3)〜ヘンプはすばらしい〜』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/55132997
 『「良い腸相」と「悪い腸相」』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/54548464
そして出てきた例の人物→『優良星と地球(2) 〜船井幸雄先生〜』http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/58903773
これだけでももう頭クラクラなのだが、私はそういうのをを通りこして、彼がこのテのトンデモに縋らないとやっていけない状況にあるという事実に怒りすら覚える。
にも関わらず、彼の評価はさほど悪くない。彼が絵描きとしてデビューして以来、その絵の独特の世界感が多くのクソ過ぎる現代日本社会で暮らさなければならない人々の心を掴むのだろう。したがって彼は各地の高島屋などあちらこちらで本業の活動をやってたりする。また彼があちらこちらで講演が出来るのは、「障害を抱えつつも社会に関わる」行為がメディアや教育関係者、行政機関、就学中の子供を抱える親等に受けがいいからだろう。 
そして河村氏を持ち上げたメディアの一つに、よりによって『あるある』事件の主役関テレが。またお前らか!!!! それも昨年の9月末(放送されたのは10月始め)とそう遠い昔の話ではない。
《イオン伊丹と関西テレビニュースアンカー‐ ありがとうプロジェクト http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/56034917
 関西テレビのニュースアンカーの取材が、今日のイオン伊丹の個展、講演で、終りました。
ありがとうございました。
 ニュースアンカーは、7年前も取材してくださって、
 今回の放送では、7年前の懐かしいリハビリ病院の様子やストリートの姿をあわせて、放送してくれるみたいです
 放送日は、まだ未定ですが、1日か2日か5日です。
 関西テレビの皆様、とてもお世話になってありがとうございました 》
因みにその時の番組の映像がyoutubeにあるが(『 左手だけで絵を描くひとりのアーティスト』http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DTx9oN6nk7nc&v=Tx9oN6nk7nc&gl=JP)、やはりかなり好意的な内容だった模様。
《病気は感謝すべきものですヽ(´▽`)/ ‐ ありがとうプロジェクト http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/31903/31394/56245610
 でも
 一番よかったことは・ ・・・・・・
 今回のニュースでは、 「病気・障害と闘う」という一言が一切なかったことです
 関西テレビの方々、ありがとうございます 》
もう何というか、彼の今の作品とその行動力がありとあらゆる「トンデモ」を信奉する事によって得られたものであり、またそれがトンデモに親和的な連中によって作られてきた評価ならば、あまりにも残念過ぎる。