猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

まさかと思うけど

もし阪急が先のエントリで取り上げた『ブログdeバーチャル駅長』の「不適切な」表現の件や、今年2月に起きた宝塚友の会のメール誤送信の件とか、あと昨年末から今年始めに何度も起きた阪急バスの事故等、当事者である従業員に反省文書かせて、或いはクビ(良くて転属)にして終わりとかいう話であれば、個人的な意見としてはぶっちゃけ「死ねばいいのに」と思う。(昨年あった阪急トラベルサポートの不正解雇の話や宝塚音楽学校の不当退学処分のニュースを知っている者からしたら、阪急という組織に対してそういう疑いの目を向けざるを得ない。)
そしてどうにも阪急信者が目の敵にしているJR西の最近の様子と比較してしまいたくなる。
《検証 JR西日本 起訴議決が問うもの(4)人為ミス 責任追及から問題共有へ‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/201003kiso/04.shtml
 3月12日、JR西日本の安全研究所の「出前講義」が、会議室を借りて神戸市兵庫区で開かれた。参加したJR西とグループ会社の電気担当25人は作業服姿。講師の研究員高須洋(38)が語りかける。
  「人はエラーを避けられない生き物です」
  高須は、意図せずエラーが起きてしまう事例を紹介し「気合を入れればミスしない」「自分は絶対に大丈夫」といった誤解をただした。
  研究所は2006年6月、尼崎脱線事故の反省から設立された。人を取り巻くさまざまな要因が事故につながることを解き明かし、安全対策に生かすのが目的だ。07年に始めた出前講義は延べ240回に。「今までの発想と全然違う」。所長の白取健治(61)に、そんな感想が寄せられる。
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  JR西の歴代3社長の起訴を議決した神戸第1検察審査会は、運転士のミスを想定して対策を取ることを「市民感覚として当然」と断じた。
  しかし、事故前のJR西の認識はまったく違った。「事故はミスした本人の責任」とし、懲罰に力点を置いた。ある社員は「ミスしたら乗務を降ろされ、日勤教育で『たるんどる!』と精神的に責め立てられた」と顔をしかめる。
  こうした指導法は、指揮命令系統が明確な鉄道業界だからこそ出来上がったという。「現場は縦社会。どうしても『なんでやらないんだ』と責任追及型になる」と、鉄道総合技術研究所理事だった白取は解説する。脱線事故後も、この考え方は根強かった。
  07年2月、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(当時)の意見聴取会で、当時の副社長丸尾和明(58)は、日勤教育を「有用だった」と公述。委員から批判を浴びた。
  同年6月にできた事故調委の報告書がJR西に変化を強いた。新たな安全基本計画の策定を目指し、有識者も交えて議論を重ねた。翌08年4月にできた計画には、象徴的な一文が盛り込まれた。
  〈ヒューマンエラーは結果であり、原因ではない〉
  人は意図せずエラーを犯す。そこから議論を始めてほしい。白取は出前講座で、この一文を必ず「これだけは覚えて帰って」と紹介する。
 (後略)》
まあ、JR西の高須氏や白取氏のこの取り組みが一定の成果となるかそれともムダになるかはJR西という組織の今後の動向次第だが、高須・白取両氏による指摘と彼らがJR西の従業員に言っていることはJR西の同業他社にも当てはまり、そして必要な事ではなかろうか。