猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

崇教真光のチラシ

先程家のメールボックス見たら、建国記念の日もとい紀元節って事もあるのだろう。日本会議のメンバーでもある崇教真光の宣伝&勧誘チラシ『陽光ライフ』が入っていた。即刻ごみ箱にすてようとしたが余りの電波ぶりに腹がよじれそうなのでメモがわりに掲載。まずは冒頭文から。
《 霊主の教育
 かつてバラ色の未来として描いていた21世紀に突入し、私たちを待ち受けていた現実は厳しいものでした。
 地球環境の悪化、新型インフルエンザをはじめとする感染症、難病、癌など業病の増加、教育環境の乱れ、青少年による犯罪の多発、狂乱したマネーゲームが引き起こした百年に一度の経済危機、食品の偽装、農薬、食品添加物などの科学毒と薬禍による人類毒化の悪循環など数え上げたら切りがありません。
 崇教真光は現代に生きるみなさんに「新しい生き方」を提唱します。
 それは「物質文明」の終焉と「霊主文明(陽光文明)」の到来を意味しております。
 医学、教育、農業の三分野における「新しい考え方(霊主)」による「新しい生き方」をご紹介します。》
で、その「霊主文明(陽光文明)」の説明がこうなされている。
「霊主とは全てを霊的に捉え、神理之正法=《神様(主神)が宇宙を創造されたときからの永遠不変の神理(真理)・宇宙の法則》を生活の中心に据えることです。」
お前それお前らがケチつけてる「物質文明」、つまりここ200年足らずの間に特に欧米諸国で著しい発展を遂げた今の文明が余りにも最強過ぎて、ホントは何やってもそこから逃れられない事を暗に示してるよな? って気がするがw結局は「非文明人」達の与太話www
で、今回のこのチラシ、お題は「教育」。タイトルからして腹がよじれるw『「教育」の本義は「気与生意詰(*1)」である!』って何その不良の「夜露死苦」「愛羅武勇」みたいなのwww
そして本文。コイツらも結局言いたいのは「全て戦後教育が悪いんだうわーん(泣)」と。
《昨今の青少年犯罪の激増と教育不信は目に余るものがあります。
 戦後の教育は明らかに知育偏重の逆法教育となり、同じ「きょういく」でも「凶育」の方へ向かってしまったのです。
 「学問」は私たち自らが苦しむ「我苦悶」となり、「凶育」となって知育偏重の人間を増やし、さまざまな問題を生み出してしまいました。そして、今や、知育偏重の教育が破綻してしまったのです。そもそも学校は、社会に役立つ人間を作るために設立された制度のはずです。
 人格の完成をめざす事が教育の最大の眼目であったはずなのです。しかし、その精神教育をすっかり欠落させたままでいるのが、教育界の現状です》
まあ、コイツらがいかに日本国内の現状を曲解して捉えているかが伺える文章ではある。何も真光だけじゃないが、特に日本の保守勢力に加担している宗教・思想集団に現にこういう事いう奴らがいるから私は昨日のエントリでうえしん氏の書いてる事どーよ!!!? な事書いた訳だが。
で、真光が提唱する教育再生の方法がこれw
《私たちは、徳育、知育、体育の三位一体の教育、特に、徳育を練磨し、質実剛健、敬神崇祖の精神を涵養する「霊主の教育」をめざしています。
 岡田光玉師は教育の本質について次のように教示しています。
 『「教育」というのは、言霊から言えば、「「気与生意詰(*1)」である。
  生命の気、神霊の気を与えて生きようということ。これを「気与生」という。気与は清に通ずる。きれいなものを生ずる。
  「意」は天意、神意の意。
  「詰」は詰め込む、包み積む。
  勉強なり学問でも、その人の将来に一大霊力を発揮するような気を与え、一番大切なものを詰め込んでいく。そういうものを「教育」というのです』
 ここに「教育」の言霊の本質か初めて明らかにされたのです。
 個性を活かしながら生命の気、神の気を与えて生むことが教育の本義なのです。》
そして裏面の「実践例」の話に続く。何やってるかというとやっぱり手かざしw「釣り」にしても駄目過ぎるだろそれwwwというかマジでやってる奴は確実にいる筈、となればこれはかなりまずい話だ。そしてこれは今に始まった話でもない。
本の学校教育の場もまたトンデモとの闘いを強いられる戦場だったし、今でもそうなのだ。その戦場を切り抜ける武器はただ一つ、学問に基づく知識のみ。だが日本の教育界の救えないところはその学問を修得し授ける役目を担っている筈の学識者がトンデモに侵食されてしまっている事態にしょっちゅう陥ってしまう事なのだが……。
(*1)これで「きよういく」と読ませている。なお「気」の字は正しくは「气」の中に「火」の字。以下ここでやむなく「気」と表記している漢字も同様。