猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

JR西は「目覚め」たか?

ソースは全て産経関西で恐縮だがw個人的には昨日の河原町阪急閉鎖決定と対をなすニュースだったのがこれ。
大阪駅 "玄関"棟上げ‐産経関西産経新聞大阪本社公式ニュースサイト) http://www.sankei-kansai.com/2010/01/28/20100128-019848.php
 JR西日本は28日、JR大阪駅北側で平成23年春に開業予定の新駅ビル「ノースゲートビルディング」の上棟式を行った。“最後の一等地”とされる大阪駅北側開発の中核で、JR大阪三越伊勢丹やJR西が運営する専門店街などの商業施設が入居、周辺再開発で生まれる「大阪ステーションシティ」の玄関口。個人消費の盛り上がりに向け関西経済の起爆剤として注目される。
 上棟式には平松邦夫市長や関経連下妻博会長、大阪商工会議所の野村明雄会頭ら130人が出席し、JR西日本佐々木隆之社長が「大阪駅は関西のネットワークの拠点で、関西の発展を担う北地区との一体的整備が求められている」とあいさつした。関係者がボタンを押すと、棟木に見立てた最後の鉄骨(長さ約7メートル、重さ約500キロ)が最上階の28階から大型クレーンでつり上げられ=写真(竹川禎一郎撮影)、ビルの基本構造がほぼ完成した。》
その「大阪ステーションシティ」の概要がこれ。まあ今までアナウンスされてきた通りの内容。「アクティ大阪」の名称、消えるのか……。
《名称「大阪ステーションシティ」 駅開発エリア28日新ビル上棟式産経関西産経新聞大阪本社公式ニュースサイト)http://www.sankei-kansai.com/2010/01/23/20100123-019641.php
 JR西日本は22日、来年春に完成予定の大阪駅開発プロジェクトで、エリア名称を「大阪ステーションシティ」に決定したと発表した。建設中の新ビルの上棟式を今月28日に行う。
 駅北側の新ビル名は「ノースゲートビルディング」(低層棟地上13階、高層棟地上28階、延べ床面積21万平方メートル)。JR大阪三越伊勢丹と専門店「ルクア」やフィットネスクラブ、映画館、レストランなどが入居する。増築中の「アクティ」は「サウスゲートビルディング」に名称を変更する。
 駅中央部に新設される橋上駅舎を挟む南北のビルをドーム状の大屋根と連絡通路でつなぎ、デザインの一体感を高める。総事業費は約2100億円。
 会見したJR西の佐々木隆之社長は「新設するドームは駅構内や連絡通路の雨よけの機能もあり、大阪駅全体のシンボルとなる。エリア全体の魅力向上につなげていきたい」と話した。》
しかしJR西もリーマンショック以前に作られた計画通りによくやるよなw「4.25」の件の後始末もようやくこれからなのにwだが個人的には今のJR西の戦略は阪急阪神のそれに比べたらマシに見えてしまう。なぜか? それは至らない部分もあるとは言え明らかに利用者のほうを向いているからだ。(皮肉な話だが「4.25」はそれが最も悲惨な形で帰結してしまった事例だったとも言える。)
《生活密着 駅ビルネット 京阪神沿線など 30カ所突破‐産経関西産経新聞大阪本社公式ニュースサイト) http://www.sankei-kansai.com/2010/01/23/20100123-019642.php
 JR西日本グループが駅周辺の遊休地を活用して進めている中・小規模のテナントビル開発が、京阪神を中心に30カ所を突破したことが22日、分かった。地域ニーズに合わせたクリニック(医療機関)や飲食店などを集め、特色ある街づくりで沿線価値を向上させるのが狙い。生活支援を提供する駅ビル・施設をつなぐ駅の“数珠つなぎ”で鉄道利用者の拡大につなげる。
 JR西グループは平成11年、国鉄時代から引き継いだ土地を活用したテナントビル開発をスタート。現時点で31カ所の駅周辺でクリニックや飲食店、コンビニエンスストア、家電量販店などテナントの誘致に成功した。地域ニーズに合わせた特色ある街づくりを進めるのが目的で、沿線住民からも高い評価を得ている。
 昨年9月には、神戸市須磨区須磨海浜公園駅前に「健康志向と高齢化・医療への貢献」をテーマにした商業ビル(地上5階建て、延べ床面積4860平方メートル)がオープン。高齢者専用の賃貸住宅に加え、内科クリニックや薬局、フィットネスクラブなども入居した。駅周辺ではグループが23年3月の完成を目指し、分譲マンションを開発中。担当者は「都市部の総合病院に行かなくても身近な場所で健康管理できる施設を誘致した」という。
 20年2月に滋賀県草津市南草津駅西側で開業したビル(3階建て、同約570平方メートル)には、コンビニエンスストアや学習塾が入居。20年3月に兵庫県加古川市加古川駅北西にオープンしたビル(同約1千平方メートル)はドラッグストアや飲食店などが営業しており、同社は「社宅跡地でのマンション開発など今後も所有地の有効活用で街づくりに役立つ」と説明する。
 JR西の佐々木隆之社長は「駅ごとに個性的な中小規模のビル開発を積み重ね、沿線全体として総合的なサービスを用意できるような街づくりを進める」と説明。特色のある駅周辺を結ぶ鉄道の利用向上にもつなげていく。》
ただまあ、このテのやり口は阪急始めとする大手私鉄が散々やってきた方法の焼き回しでしかなく、経済発展がもはや見込めない時代では自転車操業の感が否めないと言えばそれまでだが、それでも根本的な経済体系の変化がない以上はこういうのはアリな訳で、問題はどの層を狙ったら儲かるかと言う事になるんだろう。阪急も現社長の角のオッサンが苦し紛れにあれこれいじくって何とかやって行けているのだろうが、JR西が「4.25」以前に陥った「井出イズム崇拝」の元ネタともいうべき「小林一三崇拝」から抜け出せない限り利用者から「お前らの自己満足だろソレw」と言われて終わりだよなw