猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

『4.25』JR西山崎社長起訴、辞意表明……結局国鉄技術職ってどいつもこいつも『技術過信』だったんじゃないのw

『4.25』の責任は、結局あの路線を付け替えた技術職が背負うという方向で落し前が付くのでしょうか。
まあ、その技術職というのが今の社長だったというオチではあるんですが。
《JR西社長を在宅起訴=予見可能、ATS設置怠る-福 Yahoo!ニュース(時事通信)http://news.mobile.yahoo.co.jp/news/view/20090708-00000087-jijm_s-soci.html
 乗客106人が犠牲になった2005年4月の福知山線事故で、神戸地検は8日、業務上過失致死傷罪で、JR西日本山崎正夫社長(66)を在宅のまま起訴した。事故を予見できたのに自動列車停止装置(ATS)の設置を怠ったと判断、高速でカーブに進入した運転士との過失の競合により脱線を招いたとした。事故から4年3カ月、国鉄民営化後、最悪の惨事は、経営トップが刑事責任を追及される事態に発展した。
 鉄道事故で列車の運転に直接関与しない幹部が起訴されるのは極めて異例。真相解明の舞台は公判に移されることになり、同社の経営態勢にも影響が出るとみられる。地検は遺族らへの説明会を今月26日に行う方向で検討している。
 遺族に業務上過失致死傷容疑で告訴された垣内剛顧問(65)ら歴代社長3人や、山崎社長とともに書類送検されていたほかの歴代幹部8人は嫌疑不十分のため、高見隆二郎運転士=当時(23)=は死亡のため、それぞれ不起訴となった。》
え?w垣内て山崎とあまり歳違わないの?w(←ってそこに目が行くかw)
 乗客106人と運転士が死亡した兵庫県尼崎市JR福知山線脱線事故(05年4月)で、神戸地検は8日、事故現場を現在の急カーブに付け替えた当時、安全対策全般を統括する常務鉄道本部長だった山崎正夫JR西日本社長(66)を業務上過失致死傷罪で神戸地裁に在宅起訴した。事故を予見できた立場なのに、現場に自動列車停止装置(ATS)を設置しなかった過失があると判断した。多数の死傷者が出た鉄道事故で、経営幹部が起訴され、刑事責任を問われるのは初めて。
(中略) 
 山崎被告は東京大工学部を卒業し、66年4月に旧国鉄入社。JR西日本では安全対策室長などを経て96年6月から鉄道本部長。98年6月から子会社の副社長、社長を務めた。脱線事故直後にJR西に戻り、副社長などを経て06年2月に社長に就任した。【吉川雄策】》
この人東大工学部出身なんだ。ふーん……ってよく考えたらそんな奴らばっかりかw旧国鉄・JR各社上層部の技術職は。国鉄解体直前に阪神に行って後にまさかの社長就任、村上ファンドの件で辞任した西川恭爾ですら京大工学部卒だし。
因みに、今回問題となっている「事故の予見の可能性」とは産経の記事によるとこう言う事らしい。
 処分をめぐり焦点となったのは、JR西幹部らが現場で事故を予測できたかという「予見可能性」の有無だった。地検は現場カーブにATSがあれば事故を防止できたと判断。その上で、平成8年12月に半径600メートルから304メートルに付け替えた際、緩いカーブから急カーブに付け替える工事は異例で、さらに完工の直前にJR函館線で、同様のカーブを速度超過で走行した貨物列車が脱線する事故が発生していたことを重視。 
 山崎被告は社内会議で「ATSがあれば(函館線の)事故は防げた」との報告を受けており、危険性の認識があった結論付けた。
 山崎社長は当時、安全対策における全責任を負う立場の鉄道本部長で、その前には安全対策室長(当時)も務めていた。地検はATSに対する知識が十分にあったにもかかわらず、函館線の事故を認識しながら現場カーブに設置する判断を下さなかったことが業務上過失致死傷罪の要件を満たしていると判断し、起訴に踏み切った。》
てか、あの区間に無かったのは「ATS-P型」であって「ATSが無かった」と書くのはどーよと思うが……。
で、事故の現場となった塚口〜尼崎間のカーブだけど、じゃあなんでああしちゃったのかというとJR東西線造っちゃったから。てかJR福知山線にしろ東西線にしろ旅客路線やろと……。そもそも線路切り替え直前に函館線の脱線事故を受けて「ATS-P型」要るとか言っててなかなか設置せず、結果あの大惨事になってんだから、山崎正夫アフォかという話にしかならないような……。ただ人から聞いた話によるとJR西は4.25の直前の時期、福知山線のATSをP型に換えていた最中だったらしいが、にしても遅すぎるとしか言いようのない話だ。
しかし福知山線の件にしてもだけど、何で見積もりが甘いんだろうね?wカネが無かったから、時間が無かったからとかいう理由かもしれないけど、何だかなあ。その意味では井出・南谷・垣内の責任もそこそこ重い筈だが彼らは不起訴というのもなあ。
そういや国鉄時代に造られた山陽新幹線も突貫工事による「手抜き」が疑われていたりするし、余部鉄橋にしても転落事故起きたのは設計ミスだとする説があるみたいだし、国鉄末期に行われた改良工事で今の姿になった大阪駅にしても個人的な雑感は地下通路とか見てたら地下水の影響で醜い事になってたりする所があったりともう少し何とかならんかったんかいと思ってしまったり。あとMONDO21の『発掘!鉄道記録映像』の先週分の放送で国鉄末期の東京駅改良工事の記録映像(勿論内容的には旧国鉄プロパガンダな訳だがw)見て思ったのが、あの時地下水問題は問題にならなかったのか? と思ってみたりしたわけだが……。因みに国鉄末期の東京駅・大阪駅の改良工事は何の因果か西川恭爾が関わっていたりするようだが……。(http://www.kwansei.ac.jp/iba/entre/library/vol3.html参照。)まあ西川が阪神来てから関わったハービスもぶっちゃけなあ……。これは私が阪神子会社にいたときに職場の先輩から聞いた話だが、メンテナンス入った業者曰く「築浅の割りに痛んでる」だそうだwまああれも限られた予算内でビルドアンドスクラップを是とする工法で作られた物件だから「手抜き」以前の問題でそうなってしまったような気もするが……。
てか、旧国鉄技術職って、「どうにもならない部分も技術さえあれば何とかカバー出来る!」な考えの奴が多いような気がする。階段の脇を地下水に浸食されては小補修を繰り返す大阪駅の地下通路とかしょっちゅう漏水を繰り返す西梅田の地下通路(これは阪神の手によるものなんだけど西川が関わったハービスとセットだし)とか見てるとマジでそう思ってしまう。山崎も福知山線の事故現場手前のカーブに関して、
神戸新聞|事件・事故|JR西・山崎社長を在宅起訴 尼崎脱線事故神戸地検 http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0002104707.shtml
 山崎社長はこれまでの事情聴取に「危険性の認識はなかった」と否定している。》
と言ってたりするしなw
まあそういう「技術さえあれば後は何とか」なノリは何も旧国鉄技術職に限った話じゃないんだけどさw擬似科学ニセ科学にはまるジャップがあまりに多いのも山崎や西川のような旧国鉄技術職が持ってたであろう「技術万能」なノリと無縁じゃなさそうな気もする。
てか、山崎結局社長辞めるのかよw
《<福知山線脱線>JR西の山崎社長が辞意表明…起訴 受け会見 Yahoo!ニュース(毎日新聞)http://news.mobile.yahoo.co.jp/news/view/20090709-00000015-maim_y-soci.html
 JR西日本山崎正夫社長(66)は8日、乗客106人と運転士が死亡した兵庫県尼崎市JR福知山線脱線事故(05年4月)で業務上過失致死傷罪で神戸地裁に在宅起訴されたことを受けて記者会見し、「検察の判断が出たことを受け、私および経営に携わってきた者が責任を重く受け止めなければならない。私は社長の任を辞することとした」として辞意を表明した。多数の死傷者が出た鉄道事故で、経営トップが刑事責任を問われ、起訴されたケースは初めて。責任の重大性に加え、退任を要求する遺族感情などを考慮し、辞任が避けられないと判断したとみられる。 》