猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

事業の為なら何とやら

阪急阪神、また国税局から睨まれた模様。今回は5年分15億円申告漏れから端を発し、そのうち1億円がそれに相当したらしい。
《阪急阪神HD、15億円申告漏れ=1億円は所得隠し―大阪国税局 ‐asahi.com朝日新聞社http://www.asahi.com/national/jiji/JJT201108040045.html
 阪急阪神ホールディングス(阪急阪神HD、大阪市)が大阪国税局の税務調査を受け、 2010年3月期までの5年間で、約15億円の申告漏れを指摘されていたことが4日、 分かった。
 このうち約1億円は所得隠しと認定され、追徴税額(更正処分)は重加算税を含め約5億円とみられ、同社は既に納付したという。 [時事通信社]》
《阪急阪神HD、1億円所得隠し…国税局指摘 ‐YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110803-OYT1T01152.htm?from=any
 阪急電鉄阪神電気鉄道などの持ち株会社阪急阪神ホールディングス」(大阪市) が、大阪国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの5年間で、約1億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。
 経理ミスなどを合わせた申告漏れ総額は約15億円で、重加算税を含む約5億円を追徴課税(更正処分)されたとみられる。同社はすでに納付したという。
 阪急阪神ホールディングスは「国税局とは見解の相違もあったが、指摘には従った。 再発防止に努めたい」としている。 (2011年8月4日08時14分 読売新聞)》
甲子園絡みで阪神と仲のよい(?)朝日は時事通信からニュースを貰って、阪急(実は阪神ともw )と仲のよい(?)読売は一応電話取材ぐらいはしたのかなこれは?
ちなみにこの件、産経関西にかなり詳しく詳細が載っていた。所得隠しの1億円は阪神電鉄の本業及び子会社ハンシン建設絡み。これが本当ならかなりキナ臭い話な気がするのだが、記事タイトルが産経クオリティ丸出しで全て台無しw22億じゃなくて15億だろそこw
《阪急阪神HD 22億円申告漏れ 大阪国税指摘 1億円は所得隠し‐産経関西http://www.sankei-kansai.com/2011/08/04/20110804-056152.php
 阪急電鉄阪神電鉄持ち株会社阪急阪神ホールディングス」(阪急阪神HD、大阪市)が、大阪国税局の税務調査を受け、平成22年3月期までの5年間で、約15億円の法人所得の申告漏れを指摘されていたことが3日、分かった。このうち約1億円は阪神電鉄やその子会社の経費計上をめぐ り、悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断された。懲罰的に課される重加算税を含め、約5億円を追徴課税(更正処分)されたとみられる。阪急阪神HDは指摘に従い、すでに納税を済ませたという。
 関係者によると、子会社の阪神電鉄は、鉄道関連の工事で支出した地元対策費約3千万円を経費に潜り込ませていたが、国税局は、交際費を経費に見せかけたものと指摘。
 また、阪神電鉄の子会社「ハンシン建設」では、業績に連動して支払う決算賞与の額が確定していない段階で、すでに賞与が総額約7千万円と確定したかのように書類を改竄(かいざん)し、過大に経費計上していた。国税局はいずれも、所得を少なくみせかけるために行った悪質な所得隠しと判断した。
 一方、阪急阪神HDグループ全体で、阪急電鉄に対する出向社員の人件費など約10億円を経費計上していたが、国税局は、阪急電鉄を支援するための「寄付金」に当たるとして経費計上を認めなかった。ただ、これは軽微な経理ミスにすぎないとの判断から、単なる申告漏れとみなされた。
 阪急阪神HDの広報担当者は、産経新聞の取材に対し「国税当局の指摘を真摯(しんし)に受け止め、再発防止を図っていきたい」と話している。 (2011年8月 4日 09:06)》
まあ、阪神サイドの所得隠しのうち電鉄の3千万円は時期的なものとしてはおそらく長年揉めに揉め続けた阪神なんば線絡みのものが大きいのだろうという気がする。 あと鳴尾辺りの本線高架化工事絡みとか 。しかしこれどこにばらまいているのかまでは当事者でないとわからぬ話なのだろうけど、微妙にケチ臭い感じがwこんなことやってる会社が子会社の球団で年俸が億単位の選手を養う能力がどこにあるんだろとツッコミいれたくもなるが、まあそちらはそちらで何かカラクリでもあるんだろう。ハンシン建設の所得隠しはまあよくありそうな話のような……。
ま、阪急阪神と競合する某メガ鉄道会社では春にこんな話があったしねぇw
JR西日本、10億円申告漏れ - SankeiBiz(サンケイビズ) http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110422/cpd1104220959010-n1.htm
 JR西日本大阪市北区)が大阪国税局の税務調査を受け、鉄道設備の改修費用をめぐり、平成22年3月期までの3年間で約10億円の申告漏れを指摘されたことが21日、 分かった。グループ会社のジェイアール西日本ビルト(兵庫県尼崎市)でも、21年12 月期までの3年間で約4千万円の申告漏れが判明、そのうち約3400万円は所得隠しと判断された。JR西は過少申告加算税を含め約3億円を、ビルト社は重加算税を含め約1 900万円を、それぞれ追徴課税(更正処分)されたもようだ。
 関係者によると、JR西は、鉄道設備の改修費用を「修繕費」として計上。国税局は、 改修費用は修繕費ではなく「資本的支出」に当たるとして、複数年に分けて経費計上しなければならないと指摘したという。
 一方、ビルト社は駅エレベーター設置工事をめぐり、下請け業者が「赤字になる」と主張したため、事後に赤字を穴埋めすることを約束。ビルト社が実施した別の工事に下請け業者が参加したように装って外注費名目で赤字分を支払い、経費として計上していた。
 国税局は、赤字補填(ほてん)が外注費ではなく、経費計上できない「寄付金」と指摘。参加していない工事に参加したと偽装した点を悪質と判断した。
 JR西広報部は「資本的支出の区分について国税局と見解の相違があった」とし、ビルト社は「手続き上の不備という認識だが、国税局の指摘は真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」と話している。》
この記事にあるJR西ビルトのエレベーター工事については、あくまでJR西の協力会社の中の人でもある私の連れからの伝聞にすぎないが、工事一つにつき1億円程のカネが動くそうで。そんなにかかるものか? という気もするが駅の立地条件にもよるだろうから何とも言えない。そこから下請けの業者に支払われるカネはそれの一部なのだが……。
しかしまあどいつもこいつも事業の為なら色々と理由を付けて帳簿の工面をするもんですなwまあこれは何も鉄道業者に限った話でもなく、まあ国税局から追徴課税されてないとこはまあ上手く切り抜けただけというのが実の所なんでしょう。というか、所詮鉄道をはじめとした公共交通インフラを運営している組織なんていくら聞こえがよかろうが内情はやはり伏魔殿なんですよw