猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

佐々木社長、そんな判断と説明で大丈夫か?

2日前の『4.25』現場近くでの速度超過の件でJR西佐々木社長がまた謝罪会見……何度目だよと思うが、その説明どうなんだよな感じがする。
《JR西社長が陳謝 ATS作動トラブル未公表で‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003566193.shtml
 尼崎JR脱線事故の発生現場付近で14日、快速電車が速度超過して自動列車停止装置(ATS)が作動したトラブルで、JR西日本佐々木隆之社長(64)は28日、問題を公表しなかったことを「適切でなかった」と謝罪した。 会見で佐々木社長は、トラブルのあった翌日の15日朝に報告を受けたが、「直接的に安全に影響を与える事象でないと判断した」と説明。公表するよう指示しなかったといい、「大変うかつだった。違う判断をすべきだったと反省している」と述べた。
 また、脱線事故現場での速度超過については「事故から学ぶ原点の場所。緊張感を持つことが必要だった」とした。
 今後は被害者の心情を踏まえ、脱線事故現場周辺で発生したトラブルに加え、事故後に安全対策のため設置した装置に問題が起きた場合も公表する考えを示した。
 JR西によると、トラブルは14日夕に発生。上り快速電車が、事故現場の急カーブの手前を制限速度(時速81キロ)を超える時速85キロで通過したためATSが作動、非常ブレーキがかかって停車した。カーブの進入速度も制限速度(時速60キロ)を9キロ超えていた。
 JR西はこれまで公表しなかった理由を「運転士自ら報告しており、公表することで社員を萎縮させる」などと説明していた。(足立 聡) (2010/10/28 20:53)》
佐々木社長自ら「公表するほどの話じゃない」判断かよ。技術担当の西川副社長や社内改革担当の真鍋副社長とか、JR西中枢の人間は「大丈夫だ、問題ない。」な感じで誰もツッコミ入れなかったの? な気がするが。
結局鉄道会社ってのはトップダウン経営を必要とする業種の典型例で、そこから抜け出すのは至難の技というか、そもそもトップダウン経営の否定ってのが少なくとも日本の鉄道事業者の場合はそれが可能とする考えは幻想でしかないのかなあと思ってみたり。
ただそれまで「運転士自ら報告しており、公表することで社員を萎縮させる」とか説明してきたところをみると、JR西日本は井出体制の時とはまた微妙に異なる(根幹は変わってないのだろうが)思考に支配されつつあるのかなあと。ただそれでは単にラベルの張替に過ぎず『4.25』の遺族や被害者、そしてJR西のやり方に疑念を抱いた人達が振り上げた拳を下ろさせる事は絶対に出来ないだろうね。まあ井出と佐々木とは北風(ボレア-ス)と西風(ゼピュロス)程の違いはあるだろうけど(ここで佐々木を『北風と太陽』でいうところの太陽に例える気はない)w