猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

ま、百貨店に行くぐらいならスーパー行くわなw

だいたい、もはやその社会に経済成長が望めなくなり、またその社会の人々(但し政財界の奴らを除く)が経済成長によって「モノが溢れている」事を当然と思いつつも違和感を抱いた果てに経済成長を望まなくなった(そのくせ経済後退による家計の落ち込みには不満を抱き、その矛先が自分達より良い待遇であると目される連中に向いているヤツだけはやたら多いのだがw)情勢になると、ぶっちゃけ百貨店(デパート)の存在意義なんてどうでもよくなる訳で、ましてや百貨店が負っていた大型小売店舗の役目をスーパーを核としたショッピングモールが担い価格破壊までやり始めると、もはや百貨店なんてイラネな事態になる訳でwこれは地方の非都市部になればなるほど顕著な話だと思う。
従って、百貨店という存在が絶賛凋落中のものでありながらまだ多数残っている地域とは、歴史的に見て主に鉄道会社が経済成長によって生み出された都市圏の中流層を「カモ」として、都市近郊の自社開発による住宅の売り込みにTVや雑誌といったメディアを有効利用したイメージ戦略による誘導によって自社沿線にかき集め、それに便乗した不動産会社や小売業者や教育機関、果ては「お上」までもがつるんでその沿線にカネを落としていくようなシステムを形成してきたような地域でしかない。大都市近郊の街にある百貨店がやたら大手私鉄系ばかりなのはそれ故だ。その典型的な例こそが『東の東急・西の阪急』であろう。
ならば他の百貨店同様、昨今の阪急阪神百貨店の凋落はそれこそ「当然の帰結」というものだ。
《エイチ・ツー・オー 売上高前期比7.7%減‐神戸新聞 http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002975294.shtml
 阪急、阪神両百貨店などを傘下に持つエイチ・ツー・オーリテイリング大阪市)が12日発表した2010年3月期連結決算は、消費不況や阪急うめだ本店の改装による売り場面積の減少などで、売上高は前期比7・7%減の4703億9500万円、経常利益は37・2%減の96億300万円だった。四条河原町阪急の閉鎖などによる特別損失が響き、純利益は52・7%減の30億1600万円。
 スーパーマーケット事業は新店効果で売上高が前期比1・4%増。しかし、主力の百貨店事業は8・2%減の3579億5100万円だった。
 11年3月期予想は売上高4530億円、経常利益65億円、純利益26億円。
 一方、兵庫県内にある百貨店の10年3月期の売上高は、神戸阪急(神戸市中央区)が16・2%減の99億1300万円、三田阪急(三田市)が6・2%減の14億3900万円、川西阪急(川西市)が7・5%減の186億3600万円、宝塚阪急(宝塚市)が9・6%減の93億2百万円、阪神・にしのみや(西宮市)が5・8%減の47億3600万円。
 2008年11月に開業した西宮阪急(同)は191億9千万円。第4四半期(1‐3月)の売上高は前年同期比9・6%増と、好調だった。
 2012年で建物の賃貸契約が切れる神戸阪急について、若林純社長は「赤字が続いている。抜本的なてこ入れが必要」と述べるにとどめた。(末永陽子) (2010/05/13 07:34)》
まあこれざっと読んだら、いかにH2Oリテイの現状が阪急阪神百貨店の各店舗が阪急オアシスの新店舗や阪急西宮ガーデンズ内の西宮阪急とパイの奪い合いになっているかが判るわなw同じ企業のグループ内でこれな訳だ。しかも西宮ガーデンズには阪急百貨店の他にイズミヤがメインテナントで入っている訳で、西宮阪急の増益も結局はショッピングモールのスーパーや専門店に行った客がそのついでにもたらしたものでしかないとも言えよう。てかまだ神戸阪急の存続諦めていないんかいコイツら(爆)
それにしても阪急オアシス、スーパーとしては高級でもないのに値段設定高いだろwというイメージがあるよな……。実際自社ブランド商品の値段も同業他社の物に比べて高めの物が多い気がする。またそれが許されているというのも結局は長年に渡って阪急が行ってきたイメージ戦略という「ソフトな洗脳」が今だになかなか解けないでいるからだろうか。