猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

そのメッセージはやはりちょっと看過ならない

かなり今更なネタになるが、阪急が「開業100周年記念冊子」として先月各駅のフリーペーパー用ラックに置いた『TOKK特別号』、中身はよくありがちな企業のPR用リーフレットなので特に言う事はない。『安全・安心』の項目なんて安全報告書の超要約版だしwま、外部向けの情報にPDCAサイクルの事載せたり『安全孝学室』設置したりとかいうのは、『4.25』以降それ以前とはまた明らかに違う意味で「SUGEeeeEE!!!!」な事になっている今のJR西の状況見て慌ててやっただろwwwな感じがするが(特に安全孝学室とか)w
で、ここからが本題。
その『TOOK特別号』裏表紙に開業100周年イメージキャラクターこと『阪急電鉄開業100周年親善大使』(今でも思うのだが、誰だこんなアンサイクロペディア『阪急王国』の項の内容……いや壮大なネタの一つである『私鉄王国』という言葉をガチにしたようなネーミング考えたのはw)になっている鳳蘭のメッセージがインタビューという形をとって掲載されている。内容はというと私が以前のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/nekotetumamori/mobile?date=20100310#1268177696)で取り上げた阪急公式のニュースリリースhttp://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/ER201003041N1.pdf)での彼女のメッセージを補完する物になるのだが、個人的には現代の日本社会における(特に経営者における)職業観がなぜ、
「サービス向上の為なら企業がその従業員に無理強いを要求するのは当然、その為なら従業員を『洗脳』するのもこき使う事もやむなし。そして従業員は自らの心身が疲弊しようがそれを当然の事と思え。嫌なら辞めろ。」
という事になっているのかを考えたら、やっぱり微妙に看過ならない事を言っているのが気になったので取り上げておく。
要は鳳蘭が「舞台人として一番大事にしている『品格』を阪急から学んだ。」と言った事に対し、阪急側が「鳳さんが『品格』を大事にしているように、私達が一番大事にしなければならない事は何か?」という問いかけをし、それに対する彼女の答えなのだが、
《「お客様に対するサービスを徹底すること」ではないでしょうか。これは鉄道だけでなく、店舗運営も宝塚歌劇もすべてに共通することだと思います。『実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな』という言葉があるけれど、常に謙虚で、そして成長していくことが大事。お客様の前に出れば、新入社員であろうとベテランであろうと阪急電鉄の看板を背負っているわけだから、実っていればなおさらね。お客様が幸せな状態でいられるように、「阪急電車に乗ってよかった。また乗りたいわ」と思うようなサービスを、これからも変わらずに提供してほしいなと思います。
 (「『TOOK特別号 これからも夢をのせて』Interview 阪急電鉄100周年親善大使 鳳蘭さん」より抜粋)》
確かになあ、企業のリピーターを得る為にベテラン新人問わず顧客へのサービス向上に邁進しろっていう考えは一つの「正論」である事には間違いないのだが、それを「品格」だの「創業者の志の継承」だの……つまり「客の為にそうすると決めた経営トップの考えだ。文句あるかゴルァ!?」という方向でやっちまって、看板背負っている筈の従業員の大多数をその看板で潰してしまっているのが、今のブラック化した、いや元からブラックだった大多数の日本企業だからなあw……orz
まあウィキペディアによると鳳蘭は芸能人である傍ら経営者でもあるらしいので、そういう考えになってしまうのかなという気がしなくもないが。
鳳蘭 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%B3%E8%98%AD
 ・北京料理に造詣を持ち、関西圏を中心に展開しているフランチャイズの「北京料理 萬楽」のオーナーをつとめている。》
そういや萬楽行った事ないな〜。ひょっとしたら外出時にたまたま一度行っているかもしれないが記憶にないwこの前社員研修の様子がTVで取り上げられ、ねらーやはてなーが「どんだけブラックなんだよ!!」と話題にした(はてなブックマーク - 「餃子の王将」の新人研修ブラック杉ワロタ:アルファルファモザイク http://b.hatena.ne.jp/entrymobile/http://alfalfalfa.com/archives/391639.html参照)餃子の王将には何度か行った事はあるんだけどorz