猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

関西は、ひとつ!(そのビジョンの実現は、スルットちゃんに代わりて、カモノハシのイコちゃんが取り仕切るものなり!)

これはすごい! というかそう来たか。関西の鉄道界も時代が変わったのだという事を改めて認識させられる。
《JR西⇔私鉄 「イコカ」でスルッと 5月から京阪IC連絡定期券:産経関西産経新聞大阪本社公式ニュースサイト) http://www.sankei-kansai.com/2009/12/16/20091216-018316.php
 JR西日本と関西の私鉄などが加盟する「スルッとKANSAI協議会」は15日、IC乗車券の提携サービスを開始すると発表した。これまで磁気カードでしか発行できなかったJR西と私鉄の連絡定期券を、JR西のIC乗車券「イコカ」で利用できるようにすることで合意。先行して同協議会に加盟する京阪電気鉄道の連絡定期券付き「イコカ」の販売を始める。協議会の横江友則事務局長は「同様のサービスを順次、他の私鉄でも導入する。利便性を高め、IC乗車券の利用促進を図りたい」と話した。
 来年5月、JR西が京阪電鉄との連絡定期券付き「イコカ」から販売を開始。平成23年には、京阪沿線に「イコカ」発売機を設置する。
 両社間の連絡定期券発行枚数は約17万枚。京阪電鉄では現在、「イコカ」と私鉄系IC乗車券「ピタパ」が利用できるが、連絡定期券が利用可能になることで、京阪電鉄はIC乗車券の利用率が24%から50%に上がると試算する。発売機設置やシステム改修で京阪電鉄は約10億円、JR西は約6億円を投資する。
 「イコカ」と「ピタパ」は18年1月から相互利用を開始。だが、プリペイド(前払い)型の「イコカ」(約500万枚)に対し、「ピタパ」(会員数約157万人)は金融機関で自動引き落しを行うポストペイ(後払い)型と方式が異なり、連絡定期券の乗り入れができないのが課題となっていた。
 「ピタパ」は申し込み手続きやクレジットカードと同様の審査があるが、利用額や回数に応じて割引を実施できるのが利点。JR西は今後、ポストペイ方式の採用も検討する。
(2009年12月16日 07:53)》
PiTaPa敗北!wwwまあ当然の帰結だよなという感じ。大体カネに余裕のある奴でしか加入出来ない乗車カードなんてこのご時世に広まるかってのwてかJR西、ポストペイ式のICOCA出すかもって、SMART ICOCA有効利用しないの?(まさかイコやんもう一匹増やすとか言わんだろうなw)
ま、川島令三始めとする関西私鉄ヲタ(特に阪急信者)が苦虫かみつぶしそうなニュースではあるが、個人的には関西私鉄(特に阪急)とJR西が意地の張り合いをする時代はとっくの昔に阪急がタカラヅカの広告をJR宝塚線車両に出したりJR各駅のラックにそれのチラシを起きはじめた時点で終わったのだろうって気がするのだが、どうなのだろう?
それはそうと、記事中にも名前の出ているスルットKANSAI協議会の横江とかいう人に関する記事が神戸新聞にあった。良くも悪くもすごい事やる人だな……。
《新兵庫人 輝く(神戸新聞http://www.kobe-np.co.jp/info/hyogo_jin2/19.shtml
 電車やバスに乗る。食事や買い物にも使える。料金後払い方式のICカード「ピタパ」。便利さが受け、2004年の導入以来、会員は増え続け、約150万人を数える。
 運営会社「スルッとKANSAI」副社長の横江友則(53)=神戸市北区=は元阪急電鉄社員。立ち上げから携わってきた。
 1996年3月、阪急や大阪市交通局など5社局で磁気カードの共通乗車システムをつくったことに始まる。現在は約50社、総延長約1万キロの交通ネットワークに拡大。横江は「その原点は阪神・淡路大震災にある」と言う。
 いち早く復旧したJR西日本に対し、阪急と阪神は不通区間をバスでつなぎ、振り替え輸送をした。阪急は御影駅の改札機を阪神の定期券で通れるよう改造する。「本来、改札機は他社の切符を通さないためにある。禁じ手だが、乗客の利便性を優先した」
 復旧後、JRに流れた乗客を取り戻すため、阪急と阪神は三宮、梅田駅の改札機を改造し、定期券の相互利用を実現した。「乗客にすれば、1枚の定期券で乗れる電車の本数が倍増する。1社でできないことを協力してやれば新たな価値が生まれる」
          ●
 横江らは、常に利用客の声に耳を傾けてきた。
 例えば、初乗りチェックの廃止。鉄道営業法では、カードの残額が初乗り運賃より少ないと改札を通れない。だが発売当初、関西人気質の表れか、利用客から「残額があるのに何で通れない」とクレームが相次いだ。横江は条文のただし書き「特段の定めのある場合はこの限りにあらず」に着目し国と協議、各社の輸送約款に「10円でも乗れる」条件を加え、乗り越えた。
(中略)
 横江は夢を語る。「最終的には、運賃をただにしたい」。ピタパの機能を生かし、加盟店で買い物をした電車やバスの利用客に運賃分を還元する発想だ。「移動目的となっている百貨店などが運賃を負担する。電車やバスを『都市のエレベーター』にしたい」》
うーむ……副業の儲けで最終的には運賃をタダにって、ちょっと「鉄道稼業舐めとんのか」と言いたくなるような考えじゃないかと思うのだが。
で、この人阪急にいた頃は「優良」社員だったのでしょうかねwこんな事言っているようで。
《1枚のカードが持つ無限の可能性。横江は阪急の創始者で希代の事業家・小林一三(いちぞう)に思いをはせる。「常に顧客志向で、新たな価値を創造し続けた。一三さんの精神は今も生きている」(敬称略)》
出たw小林逸翁崇拝wそりゃ21世紀になってもいつまでも逸翁逸翁言ってるようじゃ本気出したJR西に簡単に追い抜かれるのは目に見えているだろうがと思うんだが、阪急内部あるいは元阪急の阪急信者(というか小林逸山信者)にはそれがわからないんだろうなぁ……w
だとすると今回の件は横江氏的には『苦渋の決断』だったりして。もしそうだったら微妙にザマァな感じw……つーか横江サン、アンタもの角のオッサン同様(→http://rail.hankyu.co.jp/pdf/approach/anzen2009/greeting.pdf http://rail.hankyu.co.jp/pdf/approach/anzen2008/greeting.pdf)に気取って写真写ってんじゃねーよw