猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

小林一三(とその後継者)の『反骨』なんて、所詮『無倫理』

id:HALTAN氏のブログ『HALTANの日記』(http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/mobile?date=20090718§ion=p2)で知った話で、はてブにも挙がってたけど、なんじゃこりゃ!
《脚本家名ない「アマルフィ」に作家協会抗議 : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090717-OYT1T00896.htm
 日本シナリオ作家協会西岡琢也理事長)は17日、18日から全国公開される映画「アマルフィ 女神の報酬」で脚本家名が表示されていないことに抗議する声明を、製作統括の豊田皓フジテレビ社長や複数のプロデューサーらに送付した。
 声明では、「アマルフィ」は、上映される映画本編のほかにポスターやホームページなどにも一切、脚本家の氏名の表示がなく、「事情のいかんを問わず、我々は重大な疑義と強い憤りを覚える。一刻も早く表示を行うことを切望する」としている。
 この映画を製作したフジテレビ広報部によると、脚本は、原作者の作家、真保裕一さんと西谷弘監督が担当したが、「一人で書き上げたわけではないと、それぞれが表示を辞退したので、協議して入れないことにした」と話している。
 「アマルフィ」は、フジテレビ、東宝などが製作したサスペンス映画。ローマで起きた日本人少女誘拐事件に挑む外交官を、織田裕二さんが演じている。》
「一人で書き上げたわけではないと、それぞれが表示を辞退したので、協議して入れないことにした」って、じゃあダブルネームにしろよと、何故フジ・東宝もそんな発想にならないんだかw
ホント阪急といい東宝といい昭和電工といい東電といいフジテレヒといい、小林一三とその一族が関わった組織の後継者は組織の売上と保身の為ならロクな事をしないな……何を今更な話ではあるがwそれにしても阪急・東宝と無縁じゃないはずの讀賣、阪急の提灯記事載せる一方でこういう記事載せる所はホントGJかも。
原武史言う所の『阪急の反骨』とは、突き詰めて言ってしまえば『反コンプライアンス』というより体制マンセーの上での『無倫理』だって事だ。大体阪急なんて鉄道事業の駅員・乗務員(一部)の業務を子会社に任せておいて労働法規が変わるとなれば「コンプライアンス違反になりそうなのでそちらの要員本社で養います。」とか言い出す(はてなブックマーク - 阪急は「コスト減より安全」…子会社駅員ら840人本社雇用 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)http://b.hatena.ne.jp/entrymobile/11346335)、所詮そんな組織だからw阪急トラベルサポートの従業員不当解雇の件で「小林一三が泣いている」とか言った佐高信小林一三がどういう奴か、阪急・東宝がどういう組織か多分わかっちゃいない(わざとかもしれないが、だから佐藤優に引っ掛かったんじゃないのかとw小林一三佐藤優もどちらも所詮はガチで体制寄り思考だし)。
まあ私がこんな事を書いてみたのは、先月出た『鉄道ジャーナル』2009年8月号に載ってた『鉄道経営者列伝:小林一三 第2章:阪急のルーツ 2-12 東宝の戦後 ほか』に目を通した事や、『@HANKYU+HANSHIN』の『阪急阪神研究所』の項にオーエスの由来(http://www.hankyu-hanshin.co.jp/kenkyusho/mame/mame047.html)が載ってたからなんだけど。「『労使の対立というような闘争をやめて、労使の一致、即ち、働くものが資本に参加する』=『少しでも余計に働こうとする社員』『社員と共に働く取締役』、および『それを是認する株主』の三者が互いに綱引きをして一体」になる、それでトクするのは結局組織を統治する『お偉方』でしかないんだけどね。こういう体制マンセーな『無倫理』とも言える構図こそがいわゆる『小林一三モデル』の本性だったって事じゃないのかね。(浅草新天地の件の設立経緯の余りにものブラックぶりには腹抱えて笑いたくなったし。)