猫轍守衛の偽業務日報

訳あって暇人やってる、その昔似非鉄道趣味者だったクズの毒吐きブログ。虎もライオンもデカい猫だけど、文句ある?

東宝・NHK、コマ劇『お別れ』特番でも十分ウザかったのにw

id:HALTAN氏の『HALTANの日記』に
NHK大物プロデューサーの「森光子『放浪記』2000回特番」の「捏造」と「TV的なるもの」の本質とは? http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/mobile?date=20090429§ion=p2
というのがあった。
なんのこっちゃ?と思って見たら、要するにNHKが森光子主演の舞台『放浪記』の2000回公演を記念して大々的に特番やるよっていう件についてid:HALTAN氏が、
《・・・そもそも「放浪記2000回」は本当に「演劇、芸能の枠を超えた社会的な出来事」なんでしょうか?》と指摘している内容だった。
《もちろん森さんは頑張ったと思いますよ。ただこれは女優業の看板として延々と『放浪記』を続けなくてはならなかった森さんと、舞台の手堅く稼げるヒット演目を少しでも長く主演スターに続けさせたかった東宝の双方の利益が一致して結果的に「2000回」になっただけなのであって、NHKが「例のない特番」を編成するほどのもんじゃないでしょう。》
そしてこの番組を制作してるのがNHKで硬派なドキュメンタリー番組を作ってきたプロデューサーである事に触れ、
《・・・もちろんこうした大物PDの存在やその作品(番組)やそのTV論や「志」を全て否定するつもりはない。でも現実に貴方がいまやろうとしているのは、たかが東宝商業演劇の一演目でしかない『放浪記』を「演劇、芸能の枠を超えた社会的な出来事」として捏造しようとする愚行だ。》
と指摘している。
全くもってそうなんですよね。私はそれと同じ事を昨年末にNHK新宿コマ劇場の『お別れ』番組やったときにも感じたんですけどね。コマ劇閉めるも所詮東宝の都合だろうが!wと。
しかしまあ何を今更ではあるがNHK東宝のベタベタの持ちつ持たれつぶりは見ていて何だかなな感じだ。去年の紅白歌合戦の『ポニョ』『ヘキサゴン』ネタのウザかった事。あれ見ていて「東宝(&フジ)自重しろ!」って思ったのは私だけだろうか?
『放浪記』がここまで続いた事に関しては、
《『放浪記』など、どうせお客さんは団体さんと、芝居や俳優の演技になど何の興味も無く話のタネにナマ森光子でも観てみるかというジジババと、長年の追っかけ程度しかいないのではないか? でも森さんと『放浪記』の名前でそんな客を集めるだけでも「2000回」は続けられた。》
これ、全く同じ事が宝塚歌劇にも言えるわけで、あれが今まで続いてきているのはHALTAN氏がこう書かれる通り、
《・・・そもそもが一般観客に観劇の習慣が薄い-にも関わらずアマ・セミプロの小劇場系から新劇系・商業演劇系まで実際の需要に比してお芝居の公演数が多過ぎる-日本で、演劇の本当の価値が分かるお客さんがどれだけいるのかも分からない(地方はともかく、聞いたことも無いような学生・アマ・セミプロの劇団から有名俳優が出るような舞台まで、首都圏のお芝居の公演数は異常だ) ・・・自分も知ったようなことは書いたけど実はよく知らないし、今さら中途半端に詳しくなりたいとも思わない。結局、芝居・古典芸能・音楽などの「ナマもの」のお客さんの大半はその劇団・出演者などの追っかけなんですよね。追っかけを超えてそのジャンルの巧拙まで本当に分かる一般観客など日本にはほとんどいないよ。日本は一般人にそうしたナマものを日常的に観る習慣も無いし、ナマものはチケットも高いので巧拙が分かるまでそこにお金と時間を注ぎ込み続ける人などそんなにいません。それでも大小様々な公演が成り立つのは、日本程度の人口で(「失われた××年」とはいえまだまだ)経済的に豊かな国なら「よく知らないけどたまにはああいうものも観てみるか」とよく分からずにチケットを買うお客さんや半可通やミーハーなファン・熱心な追っかけを相手にしているだけでも何とかキャパが埋まるからではないか?》 
という事なんでしょうね、結局は。『逆転裁判』当たったので第2弾やりますよなんかこの典型的なパターンだろうしwこの辺りは『大王四神記』も同じだろうけど。(先日大阪モノレール車内で『大王四神記ver.2』の広告見たときはマジで「え!? またやるの?」な感じが。『エリザベート』はもうヅカの看板演目になってしまったなw)
個人的にはこれ、阪神タイガースにも同じ事が言えるような気がする。何も半珍に限らずだけど、あんなダメダメ球団の試合をわざわざ球場まで足を運び、グッズを買いあさる層なんか完全に固定されているよね?w
追記:私が半珍も同じ事が言えると指摘出来るのは、阪急阪神HD発足の原因である村上ファンド問題の責任取って阪神電鉄の社長職辞任した西川恭爾が、社長就任時にグループ報で阪神は今まで球団の顧客層を広げる努力をして来なかった由のコメント残してるのを知ってるからで、それについては私がモバゲーの日記に記載している(怪しいのは(3)/猫轍守衛 - モバゲータウンhttp://comm.mbga.jp/.m1cdc99e/_dia_view?d=515397654
阪神グループは、タイガースに頼りすぎると、それが弱点になるのではないかと、私は少し心配しています。これまで私たちの努力なしにたくさんのお客様に球場に来ていただいていましたから、私たちには人を集めるノウハウが十分にはないように思います。
阪神グループ誌『GROUP HANSHIN』No,6(2004年8月発行)より抜粋)》
ただこの西川というオッサン(いやジーサンか)、読売が書いた阪神買収問題のまとめ記事(http://jig131.mobile.ogk.yahoo.co.jp/fweb/0411UILj5ATmtxFS/8I?_jig_=http%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fatmoney%2Fmnews%2F20060621mh07.htm&_jig_keyword_=%8D%B2%93%A1%96%CE%97Y%20%8B%9E%8D%E3&guid=on&_jig_xargs_=R)にこんな話があってwこの人村上ファンド対策で京阪との統合を進めようとしたらこんなザマだったんだよね……w
阪神の西川は年末、京阪本社に佐藤[*1]を訪ね、村上ファンド保有阪神株買い取りを要請した。
 「一緒に戦いましょう」。佐藤の一声で、両社の協議は再開した[*2]。だが、話は思うように進まなかった。一刻も早く村上ファンドとの交渉をまとめたい阪神と、統合効果の議論を優先したい京阪との間で、買い取り価格についての考え方や、統合へのスケジュール感覚に、大きなずれがあった。》
[*1]京阪電鉄会長兼CEO(当時は社長)の佐藤茂雄氏の事。
[*2]この記事の冒頭で触れられているが、そもそも阪神と京阪との統合話は2005年の春頃から水面で進められていた話。因みに佐藤から話をもちかけられた阪神電鉄専務(当時)の縄田和良という人は阪神電鉄系CATV局ベイ・コミュニケーションズの社長だった人でもある。しかし佐藤が縄田に声かけたきっかけが京大時代のダチだからってw京阪佐藤もどうみても学閥にモノ言わせた合併目論んでたようにしか見えないんだけどw(当時阪神会長だった手塚昌利はWikipediaで検索して貰えれば判るが京大卒、西川恭爾にしてもhttp://jig126.mobile.ogk.yahoo.co.jp/fweb/0430VX1i0qTPqT71/pt?_jig_=http%3A%2F%2Fijin.keieimaster.com%2Fnew%2F2006%2F567.html&_jig_source_=srch&_jig_done_=http%3A%2F%2Fsearch.mobile.yahoo.co.jp%2Fp%2Fsearch%2Fonesearch%3Ffr%3Dm_top_y%26p%3D%258A%25E9%258B%25C6%2589%25C6%2590l%2595%25A8%258E%2596%2593T&guid=onの後半部分にある様に京大卒……でもこの人西大阪線の為に連れて来られた様なもんだよなあwそりゃやりやすいわなw)
《7月には両社の役員の懇談会を設置。共通事業の統廃合や株式持ち合いの約束まで交わした。「あくまで将来の願望として『いずれ(統合も)』と話した」と佐藤は明かす。》
まさにそれを阪急がやっている訳だが……。